ビートルズ "Maggie Mae"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 7回目、今日の楽曲は...
アルバム LET IT BE A面 7曲目 "Maggie Mae"
サウンド:★
メロディ:★☆
リズム :★
アレンジ:★★
第一印象:★
スルメ度:★☆
独創性 :★★
演奏性 :★★★★★
<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>
この曲も Dig It 同様、セッションの記録という感じである。しかもオリジナルではなく、原曲は出身地リバプールで昔から歌われてきた曲で、どうしてこのような曲を今ごろになって引っぱり出してきたのか解釈に苦しむ。一説によると、この曲をレコーディング前のウォーミングアップとして演奏していたらしい。
セッションということで、演奏もアレンジも極めてシンプルであり、粗雑感すら感じる。"Two Of Us"の録音の合間に即興で歌ったものなので、楽器編成も同じであろう。使用されているコードも、C、G、D7 といたって簡素なものである。イントロの「ジャーン」をGとすると、歌いだしのコードはサブドミナントのCであり、意表をついている。
しかしここまでやると、なかなか気の利いたコメントが書けないが、このアルバムをレコーディングしていた時期は、かなりメンバー間でぎくしゃくしていたようである。少しでも気を紛らわしたくてわざと「お遊び」的な演奏を入れたのではないかと思う。
簡単な曲なので、ギャグでライブ演奏しても面白いかもしれない。