ビートルズ "Octpus's Garden"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 17回目、今日の楽曲は...
アルバム ABBEY ROAD A面 5曲目 "Octpus's Garden"
サウンド：★★
メロディ：★★
リズム ：★★
アレンジ：★★
第一印象：★★
スルメ度：★☆
独創性 ：★★
演奏性 ：★★★★★
＜★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり＞
久々のリンゴの作品。ボーカルももちろんリンゴである。彼らしくコード進行もいたってシンプルで、使われているコードはE, C#m, A, B7, B だけである。アレンジも演奏もそれほど凝ったことはしていないが、なんとなく暖かい雰囲気が伝わって来そうである。ポールとジョージによるバックコーラスも、ほのぼのとしていて、聴いていて楽しくなってくる。
この曲で特徴的なのは、イントロや曲の随所でオブリガード的に入るギターのフレーズである。特にイントロのギターは、ボーカルラインから持ってきたフレーズではなく、独立したフレーズを奏でている。ジョージが弾くそのサウンドには独特の丸みがあり、曲の雰囲気によくマッチしている。一方で、ジョンの弾くギターアルペジオは、きらびやかで対照的である。
ビートルズの曲の中ではこのようなスリーコード系の曲は珍しい部類に入り、このような曲を各アルバムにちりばめることで、「清涼剤」的な意味合いを含めているのだと思う。
