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ビートルズ "Golden Slumbers"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 26回目、今日の楽曲は...
アルバム ABBEY ROAD B面 8曲目 "Golden Slumbers"
サウンド:★★★★
メロディ:★★★★☆
リズム :★★★
アレンジ:★★★★☆
第一印象:★★★☆
スルメ度:★★★☆
独創性 :★★★
演奏性 :★★★★
<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>
2回目のメドレーの最初の曲である。この曲ではギターが入っておらず、ピアノとベースとドラムに、オーケストラ・バックという、ちょっと異例な編成となっている。曲調は Aマイナーのメロと Cメジャーのサビだけで、コードもほとんどダイアトニックで構成されている。
出だしのボーカルは、静かでしんみりと歌っているが、ドラムのタムフレーズのあとから始まるサビの "Golden slumbers..." からは、声を絞り出すような、ときおりシャウトするような歌いかたになり、聴いていてちょっと心を揺さぶられる。
曲自体はシンプルなものであるが、バックのオーケストラ・アレンジがあまりにもすばらしく、泣かせてくれる。このあたりはジョージ・マーティンの得意とするところであろう。解散を間近にしてレコーディングされたことを思うと、ポールが歌う歌詞や歌う表情が、なんとなく「昔はよかった」というような気持ちを表しているような気がする。そろそろ眠りにつく(解散する)自分達に対して歌っている子守唄なのだろうか。
この曲から始まるメドレー(Golden Slumbers - Carry That Weight - The End) は、最近のポールのライブのエンディング・ナンバーとして定番になっている。50年もの時の流れを超えて、演奏されているということ自体すごいことであるが、それゆえ、50年前当時においてもかなり完成度が高かった楽曲なのだろうと思う。
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