ビートルズ "Here, There And Everywhere"、私が感じ取った曲の印象
ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。
第 93回目、今日の楽曲は...
アルバム REVOLVER A面 5曲目 "Here, There And Everywhere"
サウンド:★★★
メロディ:★★☆
リズム :★★
アレンジ:★★★☆
第一印象:★★★
スルメ度:★★
独創性 :★★★
演奏性 :★★★★
<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>
この曲もイントロなしで、いきなりギターのコードと同時にポールのボーカルが入る。しかも、バック・コーラス付きである。このバック・コーラスは、Aメロ "Here, making each day..." の全域にわたって入っており、エレガントな雰囲気をかもし出している。
サビ "I want her everywhere..." からは、ポールのソロボーカルとなり、後半からギターのオブリガードが入ってくる。このクロマチック・スケールがなんとも不安で不安定な気持ちにさせるが、そのあと "But to love her is to need her..." からのギター・フレーズは、ボーカルにハーモナイズする形で動いていて、ホットとする感じがする。
この曲のキーはGメジャー。Aメロのコード進行は、G→Am→Bm→C→G→Am→Bm→F#→mB7..." と平凡。しかし、サビでは、"Bb→Gm→Cm→D7..." となっており、雰囲気が一変する。この G に対して短 3度上のコード Bb は、イントロ 2小節目にも出てきており、この曲の特徴的な響きを担っているコードでもある。
コーラス・ハーモニーがフィーチャーされているためか、全般的に伴奏系サウンドはおとなし目。ギターもドラムもベースも、惰性で弾いている(叩いている)ような感じ。一か所、サビの最後 "And hoping I'm always there" のすぐあとで、ベースがドラムフィルのような 16分音符でチョコチョコ動いていて、何気に面白い。
しかし、この曲のサビは、サビの最後のフレーズと Aメロの頭が重なっているため、 5小節という中途半端な長さになっている。それでもそれほど不自然さは感じられず、すんなりと聞いてしまえるのが不思議である。
なお、次の曲 Yellow Submarine は、第30回 で投稿済なので省略します。(アルバム YELLOW SUBMARINE にも収録されているため)
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