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ビートルズ "I Don't Want To Spoil The Party"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 141回目、今日の楽曲は...

アルバム BEATLES FOR SALE B面 5曲目 "I Don't Want To Spoil The Party"

サウンド:★★
メロディ:★☆
リズム :★☆
アレンジ:★★
第一印象:★★
スルメ度:★☆
独創性 :★★
演奏性 :★★★★☆

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

アコースティック・ギターの軽快なコード・ストロークが印象的な、カントリー・ナンバー。エレクトリック・ギターで、アルペジオっぽいラインや、合いの手のようなフレーズが適度に入っているのが、一種の清涼感を与えてくれる。

ボーカルは、基本的にジョンのオーバーダブによるデュオ・スタイルではあるが、単純に3度や5度でハーモナイズされているわけではなく、There's A Placeでも見られるように適度に離れた音程で動いている。また、Aメロ "I don't want to spoil the party so I'll go" の一部の "There's nothing for me..." では、ジョンのソロ・ボーカルになり、バックでロング・トーンの Ooo コーラスになっているところが、なんともオシャレ。

演奏面では特に難しいことはしておらず、きわめてシンプル。ドラムもベースもあまり目立たず、ときおり入るタンバリンが、リズムのビートを強調するサウンドとなっている。間奏にはギター・ソロが入っているが、リズムを綱領した軽いコード・ストロークや、アルペジオを少し崩したようなフレーズがメインで、明瞭なソロ・フレーズは奏でていない。

派手さはないが、カントリーの雰囲気をこわないような気づかいが感じられるソロ・ラインかと思う。ちょっと、カール・パーキンスを彷彿とさせるようなソロ・ラインにも聞こえる。

キーは、Gメジャー。Aメロでのコードは、G→D7→Em→B7→Am7→D→G→Fadd9→G、といった感じでごくごく普通。ただ、D7 のところで、エレクトリック・ギターのコードが D7(+9) っぽい響きになっているところが、地味に凝っている。サビ "Though tonight she's made me sad..." からは、G→Em7→A7→C→D7→G→Em7→A7→C→D7 となっていて、こちらもシンプルな構成。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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