【検証結果】100日間5分クロッキーを続けたら絵は上手になる?
こんにちは、高橋穂です!
私は趣味で絵を描くのですが、絵を描くたびに思います。
「あ~あ、もっと絵が上手にならないかな~」
紙とペンがあれば絵を描くことは出来ますが、上手な絵を描くためには更に技術が必要になります。
技術を磨くのって、ぶっちゃけ面倒くさい……!
デッサンをするとか、人体の構造を覚えるとか、やった方がいいことが多すぎて訳が分からないよ……!
え……?
毎日5分だけ……?
まあ、5分なら大した負担にならないし、子供の時にやってたチャレンジより短いし、頑張れるかも。
それで、5分で何をするの?
分かった!やってみる!
ということで、私は2024年の夏頃(8月29日)から、ほぼ毎日5分クロッキーを続けていました。
今回の記事では、100日間5分クロッキーを続けた結果についてまとめていこうと思います。
ちなみに、動画でも報告してるよ!内容は大体同じなので、文章で読みたい方はnote記事で、動画で見たい方は下のURLからご覧ください!
100日間の結果を振り返る前に、クロッキーについて簡単に解説します。
クロッキーとは、短時間で簡潔に描くスケッチのことです。限られた時間で一通り描かなければならず、お手本の特徴を捉え、時に省略しつつ描くことが求められます。
今回は「楽して絵が上手になりたい」が目的のため、1回の練習でそこまで時間がかからなそうなクロッキーにしました。
クロッキーを始める前は、まず3Dモデルをセットして、その上から骨や筋肉のアタリをつけて、さらにその上から肉体の下書きをして、さらにその上から洋服を描いて……という工程で描いていました。
めちゃくちゃ面倒くさい……!
そんな私でしたが、クロッキーを続けるぞ!と思い立ち、その衝動のまま1日目をスタートしました。
そんな1日目のクロッキーがこちらです。
1日目の結果
めちゃくちゃはみ出てる!
とりあえず見たまま、思うまま描いた結果がこちらです。真ん中にある三等分された丸はいったい何なのか……。
お手本はポーズマニアックスの30secDRAWINGで、使用したツールはibispaintです。
ibispaintは自動でタイムラプスを保存してくれる上に、アプリ内で自動的に保存してくれるので、おっちょこちょいな私には非常に便利でした。
1日目からしばらくは、キャンバスを拡大してパーツごとに描いていました。そのせいか、全体のバランスが把握できませんでしたが、当時はキャンバスを拡大しないと描けないと思っていました。
しかし、全体のバランスの崩れが気になるようになり、ある程度クロッキーを進めたところで「キャンバス拡大をしないで描くこと」をルールに追加しました。
それが18日目からです。
18日目の結果(追加ルール!キャンバスを拡大しないで描くこと)
Q.キャンバス拡大しなくても描けてるじゃん!
A.描けました。
クロッキーを始める前は3Dモデルをトレスしないと何も描けませんでしたが、クロッキーを始めて18日経過すると、3Dモデルをトレスしなくても描けるようになるし、キャンバス拡大を使わなくても絵が描けるようになりました。すごいや……。
3Dモデルがなくても、5分で大人1体の模写ができることに気が付いた私は、30日目から新しい目標を立てました。
それは「必要な線だけで描くこと」
キャンバス拡大をしないで描くことに慣れてきましたが、迷い線が多かったため、点みたいなアタリで綺麗なクロッキーを目指そうとするものです。
「必要な線で描くこと」を目標に頑張り始めた30日目の絵はこちら!
30日目の結果(目標:必要な線だけで描くこと)
頭ないね……!
点でつけたアタリを頼りに、1本線で綺麗なクロッキーを描いていますね。18日目と比べると、余計な線が圧倒的に少なく、かなりすっきりした印象になっています。
ただ、必要な線を描くことに集中して、お手本を見たり、線を引けずに止まっている時間が多く、左腕や頭部が描けないまま時間切れになってしまいました。ちょっと怖いなぁ……。
この辺りからしばらく、「必要な線だけで描く」を目標に、アタリは点のみで一発書きのクロッキーを続けていきました。
そんな時、「部位ごとにアタリをつけてから描くと良いよ~(意訳)」というアドバイスをいただき、早速50日目から試していきます。
そんな50日目のクロッキーがこちら!
50日目の結果(「部位ごとにアタリをつけて描くと良いよ~」ってアドバイスをもらったので、実践してみる)
よりリアルなクロッキーになったかも……!
30日目のクロッキーはスマートな印象でしたが、50日目のクロッキーは筋肉の形を捉えられていて、よりリアルで安定感のある印象になりました。
この日から、ざっくりアタリをつけて、別レイヤーで本書きをするようになります。コンディションによっては指や鼻~口のラインなども描けるようになってきました。
この日から、自分なりの目標は立てつつも、描き方は変えずに1日1枚を描き続け、とうとう100日目に到達しました。
100日目の絵がこちらです!
100日目の結果(ゴール!!)
シンプルな立ちポーズだ!
みっしりみっちりな筋肉を描きつつ、安定感のある立ち姿になりました!ちょっと線が荒いのはご愛敬ということで……!
「最終回で成長した後ろ姿見れるの良いよね……!」って感じのクロッキーになりました。
やった~~~!!!
継続 is POWER!!!!!!
「楽して上手になりたい」みたいなふわっふわな目標でも意外とどうにかなるんだ!
やったやったやった~~~~~!!!
100日間クロッキーを続けて良かったことはたくさんありますが、その中でも特に良かった3点を発表します。
まず1つ目は、画力が向上したこと!
1日目に比べて格段に描けるようになりました。100日チャレンジ中、ほぼクロッキーしか書いていないので、1日1枚のクロッキーだけでここまで向上させることができました。
描いたことのない構図もたくさん出てきましたし、その日のコンディションによって全然描けない日もありましたが、ちゃんと成長していたんですね……!嬉しい……。
2つ目に良かったことは、フェチが増えたこと!
毎日クロッキーをしていく中で、足フェチに目覚めました。フェチは意外と侮れないもので、私は筋肉を描くのが好きなんですが、マッチョがモデルの日はかなりやる気が湧きます。そして筆もノリノリになります。
足フェチに目覚めたことによって、毎日のクロッキーを楽しく続けることができました。さらに、描き終わった後に「今日の足、上手に描けたな~」と自画自賛してクロッキー自体のモチベーション上昇につながりました。
3つ目は毎日描く習慣が付いたこと!
クロッキーを始める前は、必ず3Dモデルを置いて、骨や筋肉からアタリをつけて……とかなり工程が多く、絵を描くことは楽しいけれどやることが多すぎて億劫になっていました。
今時、お絵描き以外にも娯楽はたくさんあるし……。
そんな感じでたまにしか描いていなかったので、毎日絵を描くなんて夢のまた夢。
お絵描きが趣味って言ってるけど、本当に趣味って言えるの? っていうくらい書いてませんでした。でも好きなのは好きだったんだよ……。
クロッキーを始めてからは、クロッキーとはいえ毎日絵を描くことができて、逆に「クロッキーをしないと落ち着かない」というところまで持っていくことができました。
そのおかげか、お絵描きに対するハードルもじょじょに低くなっていっているのか、以前よりも「趣味の絵を描きたいなぁ」と思うようになりました。まああまり描けてないけど……。
反省点は目標がフワフワしすぎていたことでしょうか。今回は「楽して上手になる」を目標にしていましたが、上手ってぶっちゃけ主観でしかない……!
今回はキャンバスからはみ出なくなったり、引けるようになった線も増えたり、目に見えて変わったことが多いので目標達成できたな!と思っています。
が、せっかく始めるなら、「何も見ずに手が描けるようになる」とか「大まかな筋肉の名前と位置を全部覚える」とか、数値化しやすい目標の方が良かったですね。
あとは、体調が悪い時・睡眠不足の時はクロッキーをしないこと!
できれば毎日継続した方がいいんですが、体調不良の時に無理をしても身につかない……!
その上、全然描けないことに落ち込んでやる気もさらになくなってしまうので、体調不良の日は描かない方が良いです。
ただ、体調不良のハードルをしっかり決めておかないと、だんだんクロッキーをやらなくなる自分が目に見える……!
なので、毎日健康で過ごすのが何より大事です。特に、クロッキー始めたての頃は体調に気を付けて、毎日続ける習慣をつけられると良いと思います。
健康でいるのが一番大事!!!
(おしまい)
(※余談ですが、高橋は現在めちゃくちゃ風邪をひいております。とても辛い……寒い日が続いているので、皆さんは体調に気を付けてくださいね!本当に!健康が一番!)
2024年9月7日からnoteにてクロッキーの報告記事を投稿していましたが、これ、全部まとめて本にしちゃいます!
かつて公開していた記事たちをギュッと詰め込んで、大幅に加筆修正を加えて読みやすくしたものを同人誌として販売します!
これからクロッキーを始めたい方へ、クロッキーで絵が上達するの?と半信半疑な方へ向けた本になっております。
公開日はまだ決まってませんが、決まったらまたお知らせします!
ちょっとでも気になったら、ぜひチェックしてみてください!