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祈り
クリスマス・大晦日・正月の時期になると、胸がしめつけられるような思いになる。皆が楽しく過ごしているこの時にも、困難な中で苦しんでおられる多くの方々がいるこの社会の現状を思わずにはいられないからだ。戦争や紛争、災害、病、飢餓……。
特にこの元旦は、昨年の能登半島地震から丸一年ということで、胸が痛む。未だ住まいがない方々のことに思いを馳せると居ても立ってもいられない。
世界にはさまざまな意味で大変な目に遭って、困窮しておられる人たちがいるのだ。そして、このリアルを前にする時に、私はなんと無力であることかと痛感もする。
私ができることは、ほとんどないといえよう。闘病中ということもあり、体を使う奉仕も私には無理なのだ。年末には『国際飢餓対策機構』という財団法人を通じて、わずかばかりの寄付をさせていただいたが、それとて、世界8億人~10億人いるといわれている食糧難民の方々を思えば、誰かの一日分の糧になるかならないかだ。まして、戦争や災害や病の方々を含めたならば、どれだけの人々が、きょうも困難の中におられることか!
取るに足りない私であったとしても、それでも、それでも、精一杯を込めてできることは、"祈り"だ。
戦争・紛争・災害・病・飢餓の中にある方々に、"心のぬくもり"が届くようにと年始に当たって、心からの祈りをささげずにはいられない。