057 人道支援で考えたこと
2021年6月24日になんとも痛ましい事件が起きた。
内戦状態にあるエチオピア北部のティグライ州で人道支援を行なっていた国境なき医師団(MSF)のスタッフが殺害された。
これは絶対起きてはいけないことで、どんな厳しい言葉で批判しても批判しきれない。被害にあったスタッフの方々のご冥福を心より祈る…他のスタッフや家族、関係者の方々の苦しみや悲しみを思うと悲しくて仕方ない。
人道支援の最前線で任務にあたるからといってこのようなことは絶対あってはいけない。
ボクの仕事は人道支援のコーディネーションなのでこれまで何度もMSFのスタッフともやりとりをしたことがある。国連機関や多くのNGOと違ってMSFは人々の命を救うために危険な地域であっても入っていく。情報が限られる状況で第一に現地の様子やニーズを知らせてくれるのはMSFだ。コーディネーションをしているボクの元にも何度もMSFから連絡が来たことがある。
ティグライの紛争が2020年11月に始まって、徐々にニーズアセスメントが動き出しそうなときもMSFからティグライとの州境にある病院の様子や水衛生支援ニーズについてアップデートをもらっていた。
うまく言葉にできない感情がモヤモヤと湧き上がってきている。
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