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【心学とは?】

【心学とは?】

心学とは何でしょう?

広辞苑に、こう書いてあります。

『江戸時代、神・儒・仏の三教を融合して、
その教旨を平易な言葉と通俗なたとえとで説いた一種の庶民教育。

修練のためには静座などを重んじ、
社会教化には道話を用いる。

石田梅岩を祖とする石門心学に始まり、
手島堵庵・中沢道二に伝えられ、
さらに柴田鳩翁に至って大いに拡張され、
一時は65ヵ国、149の講舎を所有。』

旺文社日本史事典には、

こう書いてあります。

『江戸中期、石田梅岩によって始められた庶民教化思想。

石門心学ともいう。

神道・儒教・仏教などの諸説を融合、
職業・身分に相違はあっても人間の尊さにおいては平等とした。

商人の存在理由と商業による利潤追求の正当性を述べ、
勤勉・倹約・堪忍・正直などの徳目を、
道話・道歌・子守歌など平易な言葉を用いて庶民のうけ入れやすい方法で説いた。

梅岩の没後も弟子手島堵庵(とあん)、その弟子中沢道二らによって道舎が各地に建てられ、
全国に普及、武士層にも浸透していった。』

石門心学について、

倫理用語集には、

こう書いてあります。

「石田梅岩によりはじめられた町人の修養のための学問。

心学とは心を修養する学の意だが、
陽明学や禅宗などのほかの『心学』との区別のため、
石田梅岩の門流という意味で石門という語が冠された。

町人としての日常の生活体験に根ざしながら、
儒学、仏教、神道などを幅広く取り入れて融合させ、
万人が平等にもっている道徳的で本来的な『心』の涵養(かんよう)を説いた。

手島堵庵(てじまとあん)をはじめとする弟子たちによって継承され、
彼らは道話とよばれる平易な形式で人々におもしろく語りかけ、
江戸時代の庶民の生活倫理に多大な影響をあたえた。」


石門心学のように、

特定の宗教や宗派に囚われず、

幅広く学び、

視野を広げ、

心(魂)を磨きましょう❗


(参考図書)
「石田梅岩『都鄙問答』」
(著者 石田梅岩 訳者 城島明彦 致知出版社)
『都鄙問答』は、松下幸之助翁が座右の書としたといわれる名著です。

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高原茂
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