首の痛みは、骨盤から来るメカニズム
「何回施術しても、首がスッキリしない人」や「交通事故でむち打ちしてから、寝違いをよくするようになった人」っていますよね。
けど、頚椎の矯正を覚えて施術しても、その場でスッキリしてもまた元に戻ってしまう。胸をひらけば首の可動域は広がるから、大胸筋や小胸筋を柔らかくして良くなったと思っても、また元どおり。
で、新しいセミナーにバカスカ時間とお金を使ってきました。
それで出会った膜や筋膜という組織。これに出会ってからは、今まで治らなかった症状が少しずつ、理解できてきました。出会いから3年が経とうとしてますが、終わりがなくて困ってます(楽しんでますが)。
今回は首の痛みと骨盤の話をしますね。あなたの施術に少しでも参考になればと思います。
首の痛みやコリの原因は首だけじゃない
首に原因がある痛みは、器質的な変化、つまり、椎間板ヘルニアなどレントゲンに写るものがほとんどだと思ってます。でも、多くの人がそうじゃないですよね。
そうなると、首と首をつなぐ組織はどこにあるのか?を解剖学や生理学を通して考えないといけません。
今回は骨盤を取り上げます。紹介するのは
首と「仙骨・尾骨」の硬膜を通した連続性
についてです。
「うげ!漢字が多い!無理ー!」と諦めないでくださいね。笑
「なんとなく繋がってるんだな」程度のスタートで良いと思います。これから書く文章は、解剖学でわかっているつながりを一応説明しておくだけです。解剖学はどうしても漢字が増えちゃうんです。
首と仙骨の動きの連動を感じてみましょう
首を上に向けると仙骨は前方へ行きます。その逆に首を下に向けると、仙骨は後ろに出てくる。
まずは、首と骨盤がつながってるのを、感じてください。
どんなに膜のつながりを知っても、感じ取れなければ意味がありません。感じた上で施術に効果を出すことができます。
首と仙骨・尾骨をつなぐのは「硬膜」
首と骨盤をつなぐものは、いくつかあります。その中でも、特に「硬膜」という名前の通り硬い膜が首と骨盤を強烈につなげます。
硬いのでほとんど、伸びません。これめっちゃ大事です。硬いので伸びないということは、、、、?
首を動かせば骨盤が動き、骨盤を動かせば首が動くということです。膜と言いながらもめっちゃ硬くて伸びないので、ダイレクトにつながってるということです。
施術はカンタン!骨盤を動かせ!
あまり難しく考えないでください。
まずは、首の痛みが治らない人の骨盤を動かしてみましょう。「やり方がわからない」という人もいるかもしれませんが、とにかく押したり引っ張ったりしてみてください。
・仙骨をうつ伏せの状態でグイグイ押してみてもいいかもしれない。
・じーっとゆっくり押してみるのも良いです。
・仙骨に手を当てて足の方に引っ張ってみるのもありかもしれませんね。
・両足を持って引っ張ってみると、骨盤が下に引っ張られるので、それもいいかもしれません。
解剖学はカラダの不思議を解き明かしてくれる
「解剖学」を知ると、今まであなたが関係ないと思っていた意外な場所が、患者さんの痛みやコリにつながることを知ることができます。
今回は「首と骨盤」でしたが、まだまだ無限大にあります。楽しみにしていてくださいね。リクエストなどありましたら、コメントやメッセージ頂ければと思います。
また、LINE@で「首と骨盤のつながり」についてのライブ配信をしました。7/10までは見れるようにしてますので、よかったらご覧ください。質問もいつでもお待ちしております。