ベネッセの進研模試、河合塾と駿台の模試について
ベネッセの進研模試、河合塾と駿台の模試について
私の生徒が
「学校はなんで進研模試ばかり勧めるのだろう?」
と、よく言う。私の指導させてもらっている優秀な生徒たちは
「進研模試はデータが甘すぎて役に立たない」
と言う。河合塾の全国統一模試での偏差値とベネッセの模試の偏差値が違いすぎるわけです。
そのカラクリは生徒にも知れ渡っていて、高校に喰い込んでいる進研模試は大学に行かない子も受けさせられている。つまり、自分のライバル受験生にならない生徒も受けているため偏差値や順位が高くなるワケです。それに比べて河合塾や駿台の模試は、大学受験生だけが受けるので正確なデータが得られる。
進研模試は、株式会社ベネッセコーポレーションが主催しています。ベネッセは教育分野で広く事業を展開している企業であり、進研模試はその中でも特に高校生向けの模擬試験として広く認知されています。この模試は、大学入試に向けた学力測定や進路指導の一環として多くの高校で導入され、全国規模で行われています。
それに、昔に比べて進学率が上がったため昔は受験しなかった層まで模試を受けるため母集団の平均が下がっています。それで、河合塾や駿台の模試より進研模試の偏差値が上がってしまうわけです。特に低学力層が増えてるのは私立文系型なので、そこでの偏差値のインフレがあると思います。
ベネッセが公教育に関わることに対する批判には、利益相反の懸念が含まれています。ベネッセは教育関連のビジネスを広く展開しており、進学塾や予備校、教育関連の出版物なども提供しています。そのため、共通テスト主催者と教材提供者が同じ企業であることが公平性や透明性に欠けると見なされ、議論を呼びました。
国の教育に民間企業が関与すること自体が、教育の公正性や信頼性に関わる問題として注目されるようになっています。特に「教育とビジネス」の境界が曖昧になることで、教育の市場化や営利目的への批判が高まる背景もあり、ベネッセが主催者に関わることに不安を持つ声が増えているのです。
これらの理由から、ベネッセが頻繁に国の教育事業に関与していることが批判の対象になっているのです。しかし、教育業界には多大なリソースとノウハウを持っているため、結果的に依存する形になっているのが実情です。