「乳酸を活かしたスポーツトレーニング」を読んで
私はマラソントレーニングで見かける「LT」についてはあまりよく分かっていませんでした。
本書には、LTとは急激に乳酸濃度が上がる運動強度とされています。簡単にいうと「きつい」と感じる境目がLTにあたります。
この境目であるLTを超えると糖の消費が多くなります。
フルマラソンでよく耳にする30kmの壁は糖が無くなることが大きな原因で、カロリーで見ると2500kcal消費しています。それに対し保存できる糖は2000〜2500kcal。つまり、糖のみでは走りきれないということになります。
私はこの数字を見て、糖だけではなく、脂肪を使う体作りをしないとフルマラソンは速いペースで走れないなぁと改めて思いました。
LTあたりの強度を持続して走ることが最も良い結果につながるんですね。
LTを伸ばす方法
LTを伸ばすには、低強度で持続するトレーニング、最大酸素摂取量を高める高強度のトレーニングが必要とされています。
これは、競技選手や体が完成していない大学生程度までの総合的な持久力を伸ばすトレーニング。
私のような、中高年の市民ランナーであれば高強度のトレーニングはやらないほうが望ましいとされています。
たしかに、中高年が1km ◯本、30km走などの高強度トレーニングをすると、回復が追いつかないので辛いことになりかねません。
中高年の市民ランナーに向けて
中高年に向けたトレーニングについても書かれていて、「楽しみながら運動をするにはLTを超えない運動がよい。心拍数の目安としては、100〜120拍/分。LTより上の強度になると、キツイと感じる」とされています。
ランニングで100〜120の心拍数はゆっくりとしたペースです。私の場合だと、6:00/km程度のペースになります。
競技選手や学生でしたら、最高の効率的なトレーニングでやるほうがいいと思いますが、市民ランナーで長期的にLTを伸ばすには、最大強度でのトレーニングだけが最適というわけではないようです。
ゆっくりとしたランニングが好きなので、キツイ運動だけがLTを伸ばす方法ではなく、100〜120心拍数のキツイと感じる手前の運動でも伸ばせることを知って良かったです。
これからも楽しみながら、コツコツと練習を積み重ねていきたいと思います。
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