『らしさ』を追求するデザインのお仕事✨
今日はデザインのお仕事について。
私はグラフィックデザイナーですが、キャリアの後半からはブランディングにたずさわっていました。
飲食店を経営する会社の社内デザイナーとして、ブランディングからデザイン制作までやるというオーバーワーク気味な仕事…😆
一番多い時は38ブランドを担当しておりました😱
ブランディングをする時は、根本的に考えることが必要になります。
世の中において、どんな存在でいたいのか、
何を大切にしているのか、
どういうことを伝えたいのか。
こういうことを明確にしながら、デザインという肉付けをしていく。
でも、伝わらなければ意味がないので、ターゲット層に見合ったテイスト、そして、わかりやすさとなによりも『らしさ』を加味していく。
というのがブランディングをする上での大きな流れです。私はこの作業が好きで、性に合っている気がします。
根本的に考えること、本質に向き合っていくことが好きなんですね。
これはセラピストの仕事でも同じで、常に本質と向き合っていくということ、ほとんどがこの作業です。
こちらは家具を製作されている
『家具工房TERAMOTO』さんのショップカード✨
もう10年のおつきあいになりますが、寺本さんからいただいた最初のお仕事がこのショップカードと名刺でした。
寺本さんの作る家具というのは、派手さはないのですが、生活になじむ、そっと寄り添ってくれるような家具です。
やわらかい曲線、ちょっとマニアックなこだわりに基づいた繊細な仕掛け。よくよくみるとため息がでるような細かい作業をしています。
そんなやさしさがにじみ出るような家具の雰囲気を表現したいと思った時に目にとまったのが、寺本さんの作るテーブルの天板の形。
やさしい曲線が特徴的で、この形が寺本さん『らしさ』を象徴しているように思えました。そこで、天板の形をトレースしてそのまま名刺とショップカードの形にしたのです。
寺本さん曰く、「どこで出しても褒められます。」とのことで、増刷しつつ10年この名刺をお使いいただいています。名刺の形が話題になるので、会話にも事欠かないとのこと。うれしい限りです🥰
私は紙が好き💕というのもあるのですが、触感もブランディングの内のひとつだと思っているので、紙にもこだわります。名刺を手に取った時の紙の感触から伝わるものがあると思うのです。
名刺にはOKミューズマリンという横にしま模様がある紙を。手触りがあり、エンボスの感触が心地よい紙です。知的で落ち着いた印象があります。
ショップカードには新バフン紙という紙で色違いを2色✨この紙はザラザラとした触感で見た目も触った感じもクラフト感があります。
こんな風に私は名刺一枚からでも、ブランディングをします。
デザインのセオリーを守り、テイストを決めるだけでも、きれいなものやカッコいいものができますが、私がやりたい仕事は、『らしさ』を表現すること✨
ひとりひとりに良いところが必ずあって、そのオリジナリティという良さに光りを当てたい、そう思っています。
だから、時間をかけてその人が本当にやりたいこと、伝えたいことを聞きます。そうやってその情熱に触れた時、私の中でイメージが湧きおこってくるのです。それが『らしさ』につながるデザインの源だと思います✨そういう時間が私は好きです。
ちなみにデザインの方の屋号は、
『KIREI Design』✨
セラピストの方の屋号は、
『うららhealing』✨です。
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