『Euclid(気化学)』
話があるのにしない振り
話してくれよと笑う君
その笑顔がどうなったって
僕は知らないからとりあえず顔上げて
「記号書き終わったらね」
近づく針と針と針
その針が君に刺さったって
僕は知らないからとりあえず愛して
君がペンを止めた時
僕が変わった気になっていた
君の幾何学を解きたい
君の命題を知りたい
僕たちの最初のアルゴリズム
さあ『現代』を書き記すか
動き出した君のノート
互除法を教えてくれた
君との定理を決めちゃったって
イメージがないからとりあえず見つめて
「これ結構面白いよね」
動かぬ芯と芯と芯
その芯を君が失くしたって
僕は会いに行くからとりあえず待ってて
君が廊下に歩き出した時
僕はそれと君と未来が見えなかった
僕の幾何学は知らない
僕の命題は君です
僕だけの最高のアルゴリズム
さあ『宴会』をやり過ごすか
信じられない風が僕のアルゴリズム
僕の幾何学は君です
僕の幾何学は君だろ
僕の幾何学は誰なの
僕の幾何学は君であれ