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アレグロは、肩甲骨で吊り下げらた人形のように

2012年2月16日


センターアレグロでの発言。
「普通の人が立っている場合、体重はかかとに乗っているが、
バレエの場合、基本の重心はアンナバンの中心、すなわち体よりも少し前方にあり
かかとはいつでも持ち上げられる状態にある。
体全体が肩甲骨の辺りで吊り下げられた人形(マリオネット)のようにイメージすることで、手足が自由に動く。
腰椎が伸びているようにいつもポジショニングせよ。」

センターアレグロは動きも早くパも複雑で、特に順番も追えないシロウトの場合、ひたすら意識が手足のみに集中してしまう。
教える側も細かいパの修正に追われ、胴体の意識にふれる教師は少ない。

面白いと思ったのは、細かい足さばきが正確でなくても、音とリズムを正確に刻んで流れに身を任せる方がアレグロでは大切だと教えてくれたことだった。
テクニックのないシロウトがアレグロを踊ると手足がもつれ、挫折感しか味わうことができない。が、このアドバイスと音に乗って体が自然に動くようなタカギバレエの美しいアンシェヌマンのおかげで、アレグロを楽しんで踊ることができた。

シロウトはすべての点において満たされていない。だが、優先順位を与えらえるだけで、楽しんで踊ることができるのだと分かったのは大きな喜びになる。


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