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ロダンの彫刻、考える人


2015年5月26日
「ロダンの彫刻『考える人』を思い出してみると、ひじをついているのは、
反対側の脚の上。つまりクロスした位置にある。
クロスした肉体には、動きを感じる。
クロスしていないのは、ただの肉のかたまりに見える。
クロスすることで、エネルギーを放出する。」

この話は、なぜバレエのポーズには5番やエポールマンをはじめとした体を交差させたポーズが基本なのかという話から、
師が国立西洋美術館に出向き、ロダンの彫刻を見た時の話になった。
あの彫刻の中から湧き出るパワー、美しさはどこから来るのか、

クロスした肉体には、それをプレーンな状態に戻そうとするパワーが体の中からナチュラルに出てくる。
そのパワーを踊りだしのエネルギーに使えば無理のない動きとして美しく見えるだろう。

だから、まずは、五番を正確にしっかり入れること、
そしてクロスの入るポーズについては、正確にクロスさせること、
例えば、体の一か所だけを無理にねじるようなポーズは負担をかけ、力を生み出さない。
正確なクロスポジションが、美しく踊るために重要だという結論だった。


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