アレグロは背中でリードする
2010年11月25日
「アレグロは背中でリードしていく。足はついていくのみ」
早いアレグロは順番を追うのに忙しく、前のめりに順番をこなしていく足技のように思うかもしれないが、実際はカラダの重心のすばやい移動が見せ場になる。
かと言って、一生懸命を上半身(特に体前面)で表現するのではなく、あくまで胴体の移動を自然に見せるために「背中でリードする」と表現している。
重心をいかにスムーズに動かすのかについて、
まず重要なのは、音楽とスピードを合わせて、胴体の向き、角度、傾け方に意識を持っていくこと。
その際に、腕の動きは胴体を左右に振るための補助になる。
次に、その位置にカラダをもってくるために、足をどの部分で踏み込むのかを考える。
あとの動き(シャッセ、ジュテかアッサンブレか、ブリゼは何回か、スーブルソーをいれるのかなど)は覚えた方がよいけれど、メインではない。
あくまで「胴体が主、足が従」である。
アレグロの価値を≪いかに素早く、細かい足の動きをできるのか≫にしか思いを寄せずにいると、手足も胴体もバラバラで、ただ順番を追っているだけのぐちゃぐちゃな動きになってしまう。
信じがたいスピードで動けるダンサーは、足に過剰に意識を持たず、胴体のコントロールによって動いている。
足の動きだけを学ぼうとするのではなく、いかに胴体を使っているのかを観察してみよう。
そうすれば、シロウトであっても、もっとアレグロを上手に流れるように踊ることができる。