
#1818 雪原ダイヴに気をつけろ!
”不運”(ハードラック)と”踊”(ダンス)っちまったお話。
ここ3週間、毎日のように雪が降り続いている。ここ20年来の温暖化傾向で、ドカ雪は降るけどここまで降り続くことは無かった。
これだけ長く降り続くのは小学生時代以来な感覚。
そして、ある事件を思い出す。
それが、「雪原ダイヴで枯れ草顔面貫通事件。」
時期は年末だったと思う。雪がこんもり降り積もった家の裏の平原を歩いていて、あまりにもフカフカなのでその中に思わずダイビングした。顔面も突っ込む思いっきりダイヴ。
その時、「グサッ」と唇の横に何か刺さった感覚。真っ白な雪に滴る血液。
口の中に異物感があり、舌で触ると何かが飛び出ている。起き上がろうとすると、フカフカでなにもないと思っていた雪原に一本の枯れた茎が突き出ている。
「こいつがほっぺたに刺さったのか?」とようやく状況を理解するとともにズキズキとした痛みが。
急いで家に帰り、親に状況を報告。そのまま町に一軒だけある外科へ。状況を説明し、傷口を診てもらって、目に見える範囲で異物を取り除いてもらい、消毒して終了。開業医なので、画像診断などもちろんなく目視で処置は完了。縫合もなし。
ただ、まだ異物感がある。
1週間後、ガーゼ交換時にそのことを告げると、やっぱり体内に茎のかけらが残っていた。しかも結構大きめ。
「ヤブ医者め。」
小学生ながらその時思った。ただ、不思議なことに数年後には傷跡は全く無くなった。
まあ、これらの事故のように大事にならなくてよかった。