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90年代に生きている

哲学者のマルクス・ガブリエルがNHKの番組内で「日本人は90年代に生きている」的なことを言っていた。確か『欲望の時代の哲学2023』と言う番組。

最初に観た時は「ふーん、そうかな?」なんて思っていた。

だけれども、確かに「失われた30年」というキーワードや、日経平均がバブル期の最高値を更新したというニュースを見聞きすると、ずっと90年代の呪縛から逃れられなかったのかな、なんて考えたりもする。

10年以上前、当時の首相が打ち出した成長戦略「アベノミクス三本の矢」。これも失われた30年(90年代の呪縛からの脱却するための)成長戦略。

もう一度ググってみる。そうすると、、、

①大胆な金融政策(デフレ脱却を目指し、2%のインフレ目標が達成できるまで無期限の量的緩和を行うこと)
②機動的な財政出動(東日本大震災からの復興、安全性向上や地域活性化、再生医療の実用化支援などに充てるため、大規模な予算編成を行うこと)
③民間投資を喚起する成長戦略(成長産業や雇用の創出を目指し、各種規制緩和を行い、投資を誘引すること)

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/a/J0594.html より

結局のところ達成したのは「戦争」のおかげじゃん。

ここ数年のインフレも、それに伴う物価高も、それに伴う企業の賃上げも、最近のゼロ金利政策解除利もすべてウクライナ戦争きっかけじゃん。結局のところ「三本の矢」とは一体何だったんだ。どんなに真面目に働いてもパワーが足りない。

メルカリに出品しようと、ホコリをかぶったターンテーブルを見ると、自分も90年代で止まっているんだとハッとする。これは、リバイバルでも回帰でもなくずっと止まったままの感覚。


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