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#1691 カマキリの恩返し(はまだない)

7月はじめ、蜘蛛の巣に引っかかっていた子カマキリを助けた。小指の半分くらいのサイズの小さなチョウセンカマキリ。

それから5回脱皮し1ヶ月半後、立派な大人になった。8月の終わりの話。

そういえば、元々は夏休みの自由研究に使う予定だった。成長記録とか観察日記とか。結果として別の研究になってしまったが。

大人になってから、おしりの先端を調べてみるとメスだと判明。オスカマキリも捕まえたので、お見合いさせてみる。そしてお見合い成功。9月の終わりの話。

ある日、気づいたら卵を産んでいた。10月の初め。

そして現在、気づいたら気温もぐっと下がって、餌の確保が難しい季節となってしまった。バッタ・イナゴ類、夜に鳴く秋の虫すら鳴かなくなって、はてどうしたもんか?と困り果てている。日が暮れるのが早くなって、探すのに苦労するし、そもそも捕まえにいく時間も無い。

ググると、肉・無糖ヨーグルトなども食べるとのこと。なるほど。で、与えてみると食べた!気付くと卵がダブルになっている。

餌がなくなったら死んでいく運命。今後は老いていくのみ。

そもそも昆虫に「老い」という概念は無いのだろう。人間もはるか昔、狩猟採集民だった頃はそうだったように。飼育環境下だからこそなせる技。

そういえば恩返しはまだない。ある日餌を与えようとして、餌と間違えられ指を思いっきりカマで掴まれたことがあった(出血した)。

先日読んだファーブル昆虫記(子ども向け)、そして昨日読んだ『ダーウィンのミミズの研究』という本。両名とも40年以上同じ生物の研究しているという。それでもわからないことだらけ。


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