#1717 私と1994年のプライマル・スクリーム
1988年に結成された”Velludo”という日本のバンドが30年以上ぶりに活動を再開するらしい。で、これまた30年以上ぶりに再録した『speak like』というシングルが配信されている。
この曲を聴いて思い出したのがプライマル・スクリームの1st『ソニック・フラワー・グルーヴ(1987)』。と、その1曲目の『Gentle Tuesday』
この曲を初めて聴いたのは1994年。当時プライマル・スクリームの4枚目『ギブアウト・バット・ドント・ギブアップ(1994)』がリリースされて、小山田圭吾氏の超推薦文の熱い思いは受け取ったものの、個人的にいまいち”良さ”がわからなかった。
同時期にローリング・ストーンズの『Voodoo Lounge』もリリースされていて、南部っぽいとか言われていたのだが、高校生には「???」なわけ。いや、今聴くとカッコいいんだけれど。
そのまま、サードアルバムの『スクリーマデリカ(1991)』に戻って、同時にフリッパーズ『ヘッド博士の世界塔(1991)』も聴いて、カッコいいんだけれどなんかしっくりこない気はしていた。リアルタイムで体験できていればもっと違った気持ちだっただろう。
1994年当時、同時に再発されたセカンドアルバム『プライマル・スクリーム(1989)』と同時には再発されなかった1st『ソニック・フラワー・グルーヴ』も聴き比べ、当時の自分に最もしっくりきたのが1stだったわけ。
そんな気分を今思い出している。最終的に最もよく聴いたのは『スクリーマデリカ』だったわけだが。
そして、金欠だったのでコーネリアスの『ファースト・クエスチョン・アワード』は買えなかった。そして、アサヤンのオープニングで我慢した。そして何故かストーンズの同名異曲が収録されたアルバムを購入した。
そういえば、映画『ミニオンズフィーバー』のラストでもストーンズのこの曲が使われていたな。子どもらがハマっている。そして時代は巡っている。