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#1005 専門家の意見に苦言を呈してみる

いつも楽しく拝見させてもらっている忽那賢志先生(感染症専門医)の解説。我々素人にもわかりやすくデータを用いて説明してくれる。

最新の記事は、11月30日に開催されたアドバイザリーボードの元データについて。

結論としては「よそはよそうちはうち」ということらしい。つまり日本は4人に1人は感染している計算になるが、他国(ここでは英国)と比較するとまだまだ少なく集団免疫を獲得するに至っていない。なので、他国のように全面解禁に至るにはまだ時期尚早、といった内容。
 
ただ、この記事には重要なことが書かれていない。文字数の都合で掛けなかったのか、いや、あえて書かなかったのでは?と勘ぐりたくはなる。

それは、重症化率の問題。

上記日経記事の出典はわからなかったが、第6波時点の重症化率データは見つかった(PDF)。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000987078.pdf

記事とデータを照らし合わせると、確かにインフルエンザよりも重症化率が低くなっている。加えて、ワクチンも治療薬も最新のもの登場した現在、インフルエンザよりも厳しい制限が必要なのか?という疑問が湧く。このことが忽那先生の記事には書かれていない。

逆に、先生の記事にあるように「隠れ感染者」がこれだけいるとしたら、厳しい制限を撤廃して、とっとと皆で感染した方が集団免疫も獲得出来て一石二鳥なんじゃないか?と思ったりもする。このことは、専門家が絶対に言えないだろうけれど。

これまでのデータからわかることは、感染力は非常に高いが、重症化はしにくい。風邪以上インフルエンザ未満のウイルス。ただし、高齢者の場合は現状の厳しい制限(外出禁止)のせいで余計に具合が悪くなるのでは?と思ってしまう。これも専門家が言いにくい素人の意見。

となると、専門家のアドバイスは必要かもしれないが、あとは政治的判断になってくる。この決断が遅いことは今に始まったことではない。

厚生労働省の資料は説明無くただ置かれているだけで、かなり探しにくい。


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