#516 ウイルスも変わったんだから人間も変わらなきゃ
現在、世界的にものすごい勢いで新規感染者が増えている状況で、昨日から日本でも緊急事態宣言がの対象地域が拡大したり、我が県も「まん延防止等重点措置」の地域に指定された。クイズ「タイムショック」で言うところの「今第何波?」状態。
この、感染拡大状況の要因になっているのはデルタ型という変異株が驚異的な感染力をもっているからだという。都会ではこの変異株にほぼ置き換わったということだし、我が県も半数以上はこの型だ。一説によると1人が7〜8人感染させる能力(以前は2.5人程度)があるらしい。
ただ、感染爆発といっても3分の1は無症状の方で、重症化するのは全体の1.6%未満ということだ。そう考えると、1日に1万人程度の新規感染者が報告されているが、重症者のみ入院治療とすると、だいたい160人程度ということだ。
それでも現場では医療が逼迫しているという。ここ1年半ずっと謎なのは、世界一ベッドの多いこの国で何故ベッドが足りないのかということだ。以下の記事によると、全国のベッドは30万床くらい空いているとのことなのに。ミスマッチが起こっているのか?
たぶん、このウイルスが国の「指定感染症」となっているばっかりに、医療機関だけでなく保健所や県など様々な機関が絡む事態となって、その手続きが煩雑だということは想像できる。さらに入院基準やら退院基準なんかも厳格に決められているから、入院する方も手続きだけで疲れちゃうし、受け入れる側もそんなに面倒くさいなら受け入れたくないと思ってしまうのではないだろうか?
これが普通の季節性インフルエンザだったら、そんなことはない。なので、もういっそのことインフルエンザと同等の扱いにしてもよいのでは?と思ってしまう。「医師会」とか「病院団体」のお偉いさん方は考え方を変える時期なのでは?それが使い古された言葉でいうと「働き方改革」なんじゃないのか?
というのも、今ワクチン接種が進んで、対象者全体の3割程度が接種を終えている。そして8月は接種強化月間ということで、今月中に4割完了するペースだ。
つまり、それだけ重症化する方も減るわけで、ますます普通の感染症のフェーズに入ってきている。なので、受け入れ可能なベッドも増えるし、医療崩壊なんて起こらないんじゃないかと思うのは私だけなのだろうか?現状はノイジーマイノリティの意見ばっかり目立っている気がするが、冷静に事態を大局的にみて思考停止に陥ってはいけないと思う。
もう人々の行動も変えられないし、ウイルスも変わっちゃったし、ならば、ウイルスに対する考え方も「変わらなきゃ」なんじゃないかと思う今日このごろなのである。