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#1025 ヤブ医者とソアラ

テリー・ホールが亡くなった。そして彼の若い頃の髪型である「軍人坊主」にあこがれていたことを思い出した。

軍人坊主とは正式にはアーミー坊主と呼ぶらしい。全部同じ長さの丸坊主ではなく、トップをちょっと長めにするオシャレ坊主。

ただ、自分はこのオシャレ坊主が出来ない。なぜなら、ハゲがあるから。ちょうどトップとサイドの長さの分かれ目あたりにハゲがある。

なので髪型もこのハゲを隠すようなものしかチョイスしてこなかった。

6歳の頃、近所の土手で遊んでいたとき、取っ組み合いのケンカに発展し、その土手を転げ落ちた時に頭から流血する怪我を負ってしまった。

すぐさま、近所の「外科」へ行き縫合処置をしてもらった。その時「ヤブ医者」曰く、「すぐに髪の毛も生えてくるから安心せい」的なことをいっていた。

私はその言葉を真に受け、いつかは生えてくるだろうと高をくくって生活していた。そして、小学生の頃はスポーツ刈りだったので特に支障なく暮らしていた。

その間にもそのヤブ医者には何度かお世話になった。ふかふかの新雪にダイビングした時、地面から伸びていた枯れ草の硬い茎が口の横に刺さって貫通したこともあった。

貫通しているけれどもなんだか異物感があったので、中に残っていないか診てもらうと、何も残っていないと。ヤブ医者は買ったばかりのソアラのCDチェンジャーのCDを入れ替えながら言った。

しかし数日後、やはり異物感があるのでもう一度診てもらうと、やはり中に枯れた茎の断片が残っていた。あぶねえ。この時は傷跡が残る的なことを言われたが、信じられないことに、1年後にはほぼ傷は跡形も無くなっていた。

テリー・ホールの訃報と下記記事からふと思い出したことを書いてみたが、タイトルがヒゲとボインぽくなってしまった。


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