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#982 タイパ重視の弊害
メルカリをやっていると「プロフ読んでね」とか「プロフ必読」という人に遭遇する。
「プロフ」とは「プロフィール」の略。要は自身のブロフィール欄に個人的な独自メルカリルールを書いてあるので、「読んで納得の上購入してね」という意味だ。こういう人はちょっとめんどくさい。
どんな事が書いてあるか。それは「値下げ交渉不可」だったり、「無言購入OK」だったり、逆に「購入する場合はひとことコメントしろ」だったり、と要求が多いタイプ。
で、こういう人に限ってこちらのプロフを読んでないことが多い。というか、だいたいの人はこちらのプロフィール欄なんか読んでないんだけど、それはまだ許せる。
ところが、「プロフ必読」とこちら側に要求しておきながら、こちらの「プロフ」を読んでなかったりする。プロフ欄にたどり着くには数クリック必要なので、それは百歩譲るとしても、商品説明すら読んでなかったら論外。
最近あちこちで「タイパ」という言葉を聞く。タイパとはタイムパフォーマンスの略で、時間効率を重視する志向。コスパの時間版といったところか。今年の流行語大賞にはノミネートされてはいないけれど。
かくいう私も、YouTubeは1.75倍で視聴するし、AudibleやVoicyも2倍速前後で聞く。
聞くところによると、近頃の学生はオンライン授業や講義なんかも倍速視聴が当たり前で、そうやって視聴している学生の方が成績が良いというデータもあるらしい。
話をタイトルに戻す。このタイパ重視の風潮が、説明欄を読まなかったり、読めばわかることまでいちいち聞いてくるんじゃないかと思ったりする。
昨日、商品名に書いてある色について「これは何色ですか?」と質問が。その方のニックネームには「プロフ読んでね」と書いてあった。
15年以上前に「ググレカス」というネットスラングが流行していたけれど、それ以上に酷くなっている気はする。ただ書いてあることを「読む」ことすら出来ない。
最後にこのTwitterからロバート・グラスパーの動画を引用しておしまいとする。
グラスパーが全てのミュージシャンにド正論を吐いてるから字幕つけた pic.twitter.com/lfayCnaixp
— 桃井裕範 / Potomelli (@hironorimomoi) February 27, 2021