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ラリー・キング:彼の目指したインタビューとは
1/24に、アメリカのCNNの看板番組だった「Larry King Live」のホストだった、Larry King(ラリー・キング)が87歳で亡くなったというニュースが入ってきました。Larry King Liveは10年位以上前に終了した番組ではありますが、その番組の印象は強く残っています。
「ハドソン川の奇跡」の回に見た、ラリー・キングの凄み
Larry Kingの死去のニュースを聞き、わたくしが以前に唯一録画していた彼の番組を見返してみました。2009年にニューヨークのラガーディア空港を離陸直後、雁の群れに遭遇したUSエアウェイズ機。両方のエンジンに鳥が突っ込み、推進力を失った飛行機は空港に引き返すことをあきらめ、マンハッタンとニュージャージー州の間のハドソン川に不時着、着水。奇跡的に一人の死者を出すことなかった事故として、「ハドソン川の奇跡」と言われました。その直後にラリーキングライブでは、その飛行機の乗務員や乗客の幾人かをスタジオに招きインタビューを行いました。ラリーキングライブでは珍しく、10名ほどのゲストにインタビューするという形式に。しかし、ラリーは絶妙なタイミングで、ゲストの本音や気持ちを引き出す質問を言葉少なめにし、ゲストはその質問に対して100倍ぐらいの量で返してくる。なかなかできるものではありません。
Larry Kingが目指したもの
CNNのオフィシャルサイトでは、彼の死を報じる映像が公開されています。
その中で、彼が心がけていた4つのことが話されていました。
・Passion 情熱
・Sense of humor ユーモアのセンス
・Ability to explain what you do 相手が何をする人かを説明できる能力
・Chip on your shoulder a little ちょっと喧嘩を吹っ掛ける
このChip on your shoulder というのは、昔に相手の方に木片を置いて「これを息で吹き落とすことができればやってみなさい」と言って、喧嘩を吹っ掛けたことに由来するそうです。
そうすることによって、相手がどう反応するかでその人の本性が明らかになるというのはあるかもしれません。もちろんラリーはこれを多用していたということではなく、「ちょっと」という言葉を使っています。時にはそういうこともしたということです。
またあのラリーの眼光の鋭さ。あの目で見つめられたら、うそを言っても全部見抜かれているように感じてしまいますよね。