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データドリブン経営の推進①:推進組織の立ち上げ
企業のデータ活用を進める上での体験談をテーマにしていきます。
私は、3年前にデータドリブン経営を推進する組織を立ち上げその責任者になりました。一概にデータドリブン経営を推進する、、、と言っても、アプローチ方法や解決すべき課題は企業により様々です。取り組みを進める上で新たな課題なども当然発生しますので、悩みを抱える同じような立場の人も多いのではないでしょうか。
1.組織立ち上げ当初の悩み
先ず最初は、何から手を付けて良いのか全く分かりませんでした。社内でデータ活用の取り組みは一部行っていたものの、データドリブン経営を推進するという壮大なテーマに対して取り組むべき活動やフレームワークが全く思いつかなかったというのが正直なところです。
2.先進企業の取り組みを参考とする
先進的な企業へ聞きに行って勉強しながら、自分なりにひたすら考えることからスタートしました。
当初、我々の組織主導でAIやビックデータ解析などで経営インパクトのある効果を出すということを目指していくイメージを少なからず持っていたのですが、それだけではスケールしないし、先を行く企業もいきなりAIなどで効果を創出している訳ではありませんでした。
様々な企業でデータドリブン経営に携わる方々は、情報をオープンに議論する文化というか、マインドがあると非常に強く思います。様々な有益な情報をレクチャ頂くことができますので、そういったコミュニティに身を投じていくことも大切だと感じます。もちろん今でも非常に頼りにさせて頂いています。
3.組織のミッション・ビジョンを定義する
上記を通じ、先ず組織のビジョン・ミッションを定義しました。
考えた設定したビジョンはザックリ以下のようなものです。
『様々な組織でデータ活用が自発的に行われる姿を目指す』
ミッションはもう少し大上段で上記も包含するような位置づけで設定しました。3年ほど組織運営してきましたが、結果としてこの時に設定したミッション・ビジョンが拠り所となり、組織運営の方向性が定まりメンバーのパワーの発揮につながったと感じます。
これはデータドリブン経営の推進だけではなく、組織マネジメントとして必要な営みだと思いますが、我々の組織内のメンバーが心を一つに活動するうえでも、様々な活動を通じて働きかける周囲の組織にとっても、わかりやすいミッション・ビジョンの設定は大いに必要なことだと感じます。
4.先ずやってみる
ミッション・ビジョンは設定できた訳ですが、それだけで机上で悶々と考えているだけでは何事も進みません。考えることは必要ですが、同時に実行に移していくことが大切です。データドリブンの営みはまさに考え実行するプロセスを回しながら、正しいと信じた方向に向かって情熱と柔軟性をもって進めることだと感じます。
実行に移しながら組織として具体的な活動の柱を設定していく訳ですが、いきなり明確に設定できたということはありません。次回以降の話題でどのように活動の柱を設定したのかも触れて行きたいと思います。
5.一つの取り組みでは進まない
実行に移す・・・とは言え、何か一つの取り組みを全力で進めても全社的にデータ活用、データドリブン経営が進む成果・効果は挙げられません。活用できるデータや環境だけあっても使える人材がいない、人材を育成しても使えるデータがどこにあるかわからない、データが使えるようになっていないなどデータ活用の成熟度によって様々な課題が出てきます。
このブログのテーマでは、これまで経験した様々な課題に対してどの様に対応してきたのか、ベストな手段を取れたとは自分でも思っていませんが、参考になるように掲載していきます。私も他の企業における参考となるお話は積極的に学びたいので、ご紹介くださる方は是非お願いします。
<参考>組織立ち上げ当初に参考とした情報の一例
●Tableau Blue Print
データドリブン経営、組織のデータ活用を推進するフレームワークです。組織立ち上げ時にミッションやビジョンの設定、組織の活動の柱(4つ程度)を立てる際に参考にしました。
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