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そっちゃんおやつ時間〜理不尽なたまごボーロ〜

7ヶ月となった僕は、
お菓子が食べれるようになった。

あかちゃんのお菓子は、
アンパンマン煎餅だとか?色々あるが、
僕はたまごボーロがお気に入りだ。

素朴で優しいお菓子だ。


そして…

前にnoteでご紹介した従兄弟のよっちゃんが
とうとう執刀医に任命されたのだ。

つまり…
よっちゃんが僕にたまごボーロを
食べさせる役割ということだ。

『そっちゃん、どうぞ〜』
よっちゃんはそう言いながら、
僕の口にたまごボーロを運ぶ。

よっちゃんの手で僕は、
たまごボーロを食べる。

よっちゃんの念願、
執刀医デビューだ!


そして、よっちゃんは…

僕がたまごボーロを食べる間に、
『ありがとう』と言いながら、
袋からたまごボーロを取り出し
自分の口にパクっと入れる。


大人のみなさんから見れば、
3歳の女の子があかちゃんに
お菓子を食べさせる姿は、
とても微笑ましい光景だとは思うが…


僕はまったくもって
おもしろくない。


ママが第一助手をつとめてるため、
僕の口にたまごボーロが
詰め込まれる心配はないが…


僕はまだ歯が生えていない。


だから…
たまごボーロを口に入れられ、
そのあとは唾液でペチャペチャし、
ごっくんしなければならない。


その間によっちゃんは、
『ありがとう』と言いながら、
僕のたまごボーロをいくつ食べてると思う?

軽く3つは食べてるぞ!!!


これはあんまりだ…
このたまごボーロは、
僕のおやつのはずだ!


そしてよっちゃんは、
自分が食べることに夢中になり、
『おいしいねぇ』と言い、
食べ終わった僕に
『どうぞ』することを忘れる。


この時間は、
そもそも僕のおやつの時間だ。


僕のたまごボーロを
堪能したよっちゃんは、
『そっちゃん、もうおしまい』と。

ほどよくお姉ちゃん風をふかせ、
僕のおやつ時間終了だ。


いやいやいや…、ちょっと待て!
僕は君以上にたまごボーロを食べてないぞ。


なんとも理不尽だ…


そしてその後…
よっちゃんとママと3人で買い物に行った。

よっちゃんはママにアンパングミを
買ってもらった。


よっちゃんが美味しそうに
グミを食べている姿を見ると、

僕だって食べてみたくなる。
よっちゃんの口元と一緒に
僕の口元もモグモグと動いてしまう。


だけど…
僕はまだアンパングミは食べられない。

ママが、
『そっちゃんも食べたいねぇ〜』と言うと、

僕がまだ食べられないことを知ってる
よっちゃんは、
僕のくちびるにアンパングミを
チョンとつけた。


チョンってなんだ!

ちょっとぐらいペロっとさせて
くれてもい〜じゃないか。


散々、僕のたまごボーロを食べたくせに…
よっちゃんはケチだ。
まったくもって気が効かない。


執刀医よっちゃんは、
僕のいっときの空腹を救ってはくれた…

ただなぜだろう…
感謝の気持ちがちっともうまれない。

クライアントの状況を見極め、
それに対する柔軟な対応に欠けるのだ。

次回よっちゃん執刀医の総回診がきたら
僕はギャーギャー叫んで、
執刀医の変更を要請するつもでいる。


最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

そっちゃんでした。




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