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体 (三 元)

現在、解明されている元素は百十八種類ですが、神道では「剛・柔・流」が物質の三大元素であります。
この三大元素が体(三)であります。
体といっても、肉体ではなく、肉体や万物を構成している物質の元素・根源の事であります。

●「流体」は水気の物であり、動物の本質であります。

 この動物の本質を「生魂」と言い、葦芽彦遅神と言います。
 ※動物とは、人、獣、魚、虫等の事です。

●「剛体」とは堅い物であり、鉱物(山物)の本質であります。

 この鉱物(山物)の本質を「玉留魂」と言い = 常立神と言います。
 ※ 鉱物(山物)とは山の物で、金や石や鉄、土等の類です。

●「柔体」とは、柔らかい物であり、植物の本質であります。

 この植物の本質を「足魂」と言い、豊雲野神と言います。
 ※植物とは草木、稲、麦、等の類です。

●動物の本質 = 流体 = 葦芽彦遅神 = 生魂(火の霊を宿す) 

●山物の本質 = 剛体  = 常立神 = 玉留魂

●植物の本質 = 柔体 = 豊雲野神  = 足魂

 
このそれぞれの「剛体(鉱物)・柔体(植物)・流体(動物)」の中にも剛柔流の三質は備わっていて、特に割合の多い物を言います。(霊覚も力徳もありません。)

※生魂が人間の精霊ですが、正確には「流体」は物質なので、その流体に霊 
 系の火の霊を宿して力徳を発生して動物の本質となります。
 これを「生魂」 または精霊といいます。
 人間では血液になります。
 
※この精霊と霊は異なります。
 霊は万物に普遍しているものであり物には必ず霊が入っています。
 例えば茶碗には茶碗の中に霊が入っているので形を保つ事ができますが、
 霊が抜けてしまうと形を維持できなくなり壊れてしまいます。これは故意
 に壊しても霊が抜けてしまいます。
 また、植物や石には霊はあっても、精霊(生魂・動物の本質)は無く、もし
 植物や石に精霊があるとしたら動かずにじっとしているような事は耐えら
 れないのです。

 厳瑞


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