ショボいES(エントリーシート)では内定は取れない! 効果的なESの書き方講座 Vol.2
私は東証プライム上場メーカーの現役採用面接官をやっております。ここ数年情報系新卒のエントリーシート(以下ES)を見ておりますが、ショボいESが多く、書類選考で不採用となることも少なからずあります。面接で実際の人柄を見せる機会もなく散っていくのはいささか勿体ないと思いますので、これからESを書こうとしている学生の為に少しでもお役に立てたらと思いアドバイスを記事として投稿したいと思います。
今日はESにある各設問単位に記入時に注意すべき点をお話ししたいと思います。
各項目の記入に置いて注意すべき点
・学歴
学部、学科、専攻までしっかり記入する。
ここは面接官が質問しやすい所なので、どのような事を専攻しているかまでしっかりと押さえておく。浪人や留年なども気にされるが、虚偽の記入は出来ないので正確に記述する。
※浪人や留年についてはなぜそうなったかの理由を問われることがあるので、その理由は回答出来るように準備しておく(但し、あまりネガティブな理由は述べない方がベター)。
・保有資格
どんな資格でも資格と呼べるものは全て記述する。
面接時にここから話が発展する事があるので、なぜその資格を取ったのか理由を明確にしておく
※ただ、その資格取得の難易度は面接官は大体は理解しているので、面接では大袈裟に述べない方が良いです。それよりも自分の将来のキャリア形成においての必要性など、自分なりの考えを主張できると良いです。
・ゼミ/研究室でのテーマ、取り組み内容
ここは重要なところ。
そのゼミ/研究室を志望した理由と取り組み内容をしっかり記述する。
まだ、具体的な活動が始まったばかりであっても志望理由、目指すところはキチンと書いた方が良い。
さらに、その研究の社会的な意義や貢献度も書けるとかなり良いです。
・学業で一番力を入れたもの
ここが最重要ポイント
何を書けば良いのか・・・と思う方は注意が必要(学業でと言うのがミソです。
どのようなものであっても、なぜそれに興味を持ち、どのくらい打ち込んだのかが分かる記述が望ましいです。
そして、そこから得られたものは何なのかも必要ですね。
・趣味・特技
ここも面接官の気を引くところ
重要なのは必ず実績も記述する事(県大会でベスト4とか)素晴らしい成績で無くても書くこと。適当にではなく、真剣に取り組んでいたことが伝わることが大事
※面接時に、自分が興味を持った理由やその面白み、醍醐味を説明できるようにしておく。ありふれた趣味や特技で無ければ、どんな事なのかを説明できるようにしておく
・自己PR
自分の何が強みなのか、最大のセールスポイントは何なのかをじっくり考えて記入する。
キーワードを幾つか決めて、それを骨格として肉付けしていく。
キーワードすら思い浮かばなければ、友人や家族や先生に聞いてみる。
そして、その強みを生かして何ができるのか、企業にとって何の役に立つのかまで書けると良いですね。
※面接官はキチンと自己分析が出来ているかを見抜く。
筋が通り、説得力が無ければ伝わらない(信用されない)。
エピソードなどの事実も盛り込み、より信ぴょう性を持たせる
余談になりますが、最近評判のOpenAIのChatGPTを使って自己PRを試作してみました。
その過程が面白かったので、お時間が許せば、この記事を読んでみて下さい。この自己PR作成のアプローチはChatGPTを使わなくても誰でも応用できると思いますので、是非参考にしてみて下さい。
・学生時代に取り組んだ課外活動(部活、サークル、アルバイト、ボランティア等)
ここも面接官の気を引くところ、いわゆるガクチカってやつですね。
私は2年間居酒屋でバイトをしていました。最近ではバイトリーダーを任せられるようになり、チームをけん引する事の難しさを感じています・・・程度ではありきたり。
どのような活動であっても「真剣に取り組む事によって成し遂げた時の達成感」、「コミュニケーションの重要性」、「アイデアや企画を提案し、それが認められるように努力した事」などを盛り込む事が重要です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この後も続編で、さらにESに出てくる設問に対する記入上の注意点を挙げて行きたいと思いますので、スキ、コメント、フォローして頂けると、とても励みになります。また、引き続き読んでいただき、みなさんの就活本番に少しでもお役に立てれば幸いです。
つづく…