”たまたま”という罪

”たまたま”という罪
時間を失ったという
思い込みによって
残された時間
空間に鈍く響く
胸の奥のへいこう
失われたと思っていた
時間が迫り来る
津波のように
立つ場所も
喉の奥も
埋め尽くす
責務と義務
空を覆いつくす
無数の瞳
視線の暴雨が降る
そよ風が肌を引き裂く
優しさが重傷を負わせ
親しみが死に至らしめる
誰かの存在が
私の潤いをたたえていた存在を
乾燥させてヒビを入れる
恥の陶器を作り
そして地面に落ちて
針のような音を立てて
割れる

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