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20-21 茨城シクロクロス 土浦ステージ C1レースレポート

早いものでシクロクロス20-21シーズンもこれが最終戦。
そして個人的には開幕戦。
つまり開幕戦兼最終戦で、私にとっての20-21シーズンはこのたった1日で終わったのだ。

レースに参加しなくても降格しない「カテゴリープロテクト制度」はあえて申請しなかった。
申請してしまったら今シーズンは走らなくなってしまいそうだったから。
なんて言ってたら緊急事態宣言のせいで尽くレースが延期や中止になり、出たくてもレースに出られない状態になってしまった。

このままだとC2降格・・・?という空気が漂う中、その時点で唯一エントリー可能だった近場の茨城シクロクロス土浦ステージに否応なしにエントリー。

茨城シクロクロス土浦ステージといえば、場所は違えど昨年のC1デビュー&初シングルリザルト獲得レースでもある。
今年も平坦系踏み踏みコースが予想されたため俄然やる気も湧いていた。
ある一点の不安要素を除けば・・・。

リザルト

カテゴリ:C1
コンディション:マッド
距離:2.0km×12Laps=24.00km
出走:21名
DNF:0名
DNS:5名
リザルト:4位(19%)

荒天の天気予報

1週間前から天気予報を欠かさず見ていたが、レース当日の3/21だけずっと雨予報。
しかも日が近づくにつれ風も強い予報となり、前日の段階では春の嵐とかなんとか・・・
しかし降格か否かが掛かっていたらDNSという選択肢は無く、腹をくくってレース準備を進める。

通常、シーズン中はレースバイクに乗り込んで感覚を研ぎ澄ましておくが、今年はずっとMTBに乗ってたせいでシクロクロスバイクに跨ったのはレース6日前。
しかも乗り方が変わったせいかポジションがしっくりこず、毎日のようにサドル位置とハンドル周りを弄りまっくて落ち着いたのはレース前日。
この時点でなんか不真面目さが滲み出てるが、本気だからこそポジションを弄ったとも言える。
普通レース直前にポジション弄ったりしないし。
物は言いようである。

レース当日、試走

天気は予報通り雨。
朝の時点で風は強くなかったが、午後にかけて強くなる予報も変わらず。
唯一の救いは比較的気温が高いことか。

C1は13時45分召集、55分スタートなので、会場入りは昼の試走に間に合う様にゆっくり目で。
11時15分に到着し、受付や準備諸々を済ませて11時45分からコースインスペクション開始。

雨ということもあり、レース前のローラー台でのウォーミングアップは出来ないと踏んで、その代わりにこの試走でしっかり身体を温めることにしていた。
そのため試走終了の12時45分頃まで時間目一杯走り続けた。

コースは霞ヶ浦の西岸にあるりんりんポート土浦に作られた特設コース。
全体のレイアウトは南北に長く、緩い芝の丘(ほぼ平坦)をクネクネ曲がる1周2km弱と短いコース。
風は南風5〜6mなので、北から南に向かうコース後半は向かい風区間となる。
注意箇所はコース最後のキャンバー区間だが、速さを取るなら押しの一択だろう。

試走が終わると召集まで1時間あるが、バイクメンテやレースウェアへの着替えであっという間に13時40分。
落ち着く間も無く召集エリアに向かう。

泥、強風、そして・・・

C1はエントリー26名、DNS5名で出走21名。
自分は今シーズン初戦なのでポイント無くコールアップは最後。

13時55分レーススタート。

ホームストレートは幅が広くかつ長い。
さらに追い風ということもありかなりスピードが乗るが、詰まることなくうまく前に出られた。
1コーナーに飛び込む時点で10番手辺りだっただろうか。

そこからはひたすらズルズル滑るマッドコンディションと風との戦いになるのだが・・・なんだか皆ペースが遅い。
コーナー立ち上がりで踏むとあまり苦労せずパス出来る。
んー、なんか皆抑えてる?それとも自分が強くなった?
よく分からないけど、苦労せず前に出られるのは良いことだ。
なんて思ってたら2周目に油断してフロントすっぽ抜けで2コケ。
やっぱり完全なマッドコンディションでIRC SERAC CXはアカンかったか。

2コケからは走り方を修正して少し安全マージンを多めにとった走りに切り替え。
それでも踏めるとこをバンバン踏めば前には容易に追い付けた。

ビンディングが外れない嵌まらない

良い調子で走ってたたぶん4〜5周目、バイクを降りなければならないセクションで右ペダルが外れづらいことに気付いた。
直感で分かった。コレ、アカンやつや。

ビンディングが外れづらい、嵌りづらいと言ったら十中八九クリートの緩みが原因。
たぶん2コケで変な力が掛かって緩んだと思われる。
なんでこんな時に・・・と思ったが自己責任だし、止まってる暇なんてないから、そこからは右クリートをキャッチしないままペダルに足だけ乗せて走り続けた。
下手に嵌めてしまって外れなくなると困る

しかしこれがまぁ走りづらいこと!
8割くらいの踏み方でも滑って踏み外すから全然本気で踏めない。
さらに路面のギャップでも簡単に踏み外す。
こんなにもフラットペダルが恋しく思ったことは過去に無い。

右ペダルを嵌められないままSNEL向山選手と抜きつ抜かれつを繰り返して最終周回へ。

最終周回に入るタイミングでは数秒先行していたが、攻め切れない走りで追いつかれ、邪魔になってもいけないので素直に先行させて後ろに着かせてもらう・・・つもりが向山選手の気迫の走りに遅れをとって後塵を拝したままチェッカーフラッグとなってしまった。

結果4位。
後一歩で表彰台だったが、トラブルも含めてこれが今の実力。
改善点を一つ一つ潰して来シーズンは全日本選手権出場を目指したい。

使用機材

Frame:NESTO CLAUS PRO-B
Components:SHIMANO GRX RX810 42×11-42T
Wheel:P&P COMPONENTS BOREAS
Tire:IRC SERAC CX TUBELESS 700×32C 前後1.75Bar

All photo by Kazutaka Inoue

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