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【フリーランスエンジニアが仕事もせずに巡礼してみた2023】§6 巡礼6日目 雨のち晴れ
§6-1 ショートカット
起きたら雨が降りそうな天気だった。
おじさんを起こさないよう、静かにアパートを出る。
駅まで15分歩く。
教わった通りチケットを買い、電車を待つ。
電車に乗ると雨が降ってきた。
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Booまでのチケットを買ったけど、もうひとつ隣まで行こう。金額は一緒だし。
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着いた。
10Km以上ショートカットしてしまった。
もう一駅行くことも考えたが、そうすると今日はほぼ電車旅になってしまうのでやめておいた。
歩き始める。
§6-2 雨の中
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スペインに来る前に買ったゴアテックスのジャケットが役に立つ時がきた。
非常に良い。雨弾く。
1人だと本当に書くこともなく、ただひたすら歩くだけ。
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どんどん歩いていくと、今日の目的地サンティリャーナに近づく。
この頃には完全な晴れている。
急に雰囲気が変わる。
石造りの街並み。
§6-3 サンティリャーナ・デル・マル
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お土産屋などもたくさんあり、賑わっている。
もしや観光地?
博物館や動物園もあるらしい。
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街を抜けてアルベルゲへ。
「予約は?」と聞かれて、していないと答える。
まさか予約なしでは泊まれないほど人がいるのか?
「今日泊まれますか?」と聞くと、大丈夫と返ってくる。
予約の有無の確認だった。
このアルベルゲはとても大きく、綺麗でいい場所だ。
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シャワーを浴び、洗濯し、アルベルゲの探検も終わった。
ビールを飲みにいく!
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生ビールが1杯2€。素晴らしい。
§6-4 日本大好き
アルベルゲに戻ると日本大好きフランス人がいた。
会話に参加する。
もう1人、日本大好き外国人がいた。
ナルト、ワンピースの話。
ワンピースはほぼ知らないとは言えない雰囲気。
日本人はみんな刀持ってるんだろ?
なんて聞かれる。持ってないよ。
俺はゾロの刀持ってるぜ、と自慢された。
ゾロカタナってずっと言ってて最初なんだかわからなかった。
ゾロみたいに咥えてみたけど無理だった、とのこと。
挙げ句の果てに、刀持っていないなんて日本人じゃないなんてジョークを言われる始末。
日本人は忍者も侍も意識してないし、刀もクナイも持ってないよ。
§6-5 集まりとご飯
7時になり、2階の広間に人が集まっている。そういえば7時になんかあるって聞いたな。
何があるのかは聞き取れなかったけど。
どうしようかな、行ってみようかな。
迷っているとアルバロという外国人に話しかけられた。
日本人か?
そうだよ。
去年日本行ったよ、東京、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡。福岡ラーメン最高だった。
おぉ、すごいなこの人。福岡とか行ったことないよ。
このカミーノ中に、日本のこと、あんまり知らないんだなーと改めて思う。
日本旅行、ちゃんとやらないと。
みんな集まってるから一緒に行こう。
先に行っててくれ、なんて言われたらもう行くしかない。
行ってみたら自己紹介とカミーノについてなんか言わないといけない感じのやつだった。
英語で言いたいことを言えないので、名前と、去年イルンからビルバオまで歩いたことだけ伝える。
全員話終わったら、アルベルゲの歴史の話と、お祈りと歌の時間が始まった。
全くわからん。
それっぽくしておく。
あー、全くわからなかった。まぁそんなもんでしょ。
アルバロと一緒に夜ご飯のテーブルに向かう。
アルバロは英語とスペイン語を話す。
あと、たまに日本語の単語を言う。
周りがスペイン語で話している時は、英語で話しかけてくれるし、僕が言った英語を上手く言い直してスペイン語にもしてくれる。
たまに英語で言われてわからない時はスペイン語で聞いてくれる。
その方がわかる時がある不思議。
今、頭の中は英語とスペイン語がごちゃ混ぜになっている。
斜向かいのおじさんはスペイン語でめっちゃ話しかけてくる。
頑張って知ってるスペイン語を話す。
ここはサンティリャーナ・デル・マルなのにマルが近くない。
なんて言ってるが、マルがわからん。
マルはなんだ?
と聞くと海だと教えてくれた。
このカミーノでスペイン語勉強するんだと伝えると、
2ヶ月後にはちゃんと話せるようになるぞ。
と、お墨付きをもらう。
一緒に歩きながら教えてくれる先生を見つけないと。
隣のフランス人には、
明日どこまでいく?
と聞かれて、コミーリャスと答えると、
宿がないから予約しないといけないよ。
と教えてもらう。
確かに宿が少ない。
明日はコミーリャスはやめて、ちょっと手前ので終わりにしよう。
部屋に戻ると、同じ部屋の外国人が寝ていた。
すごいイビキだ。
過去1のイビキ外国人。
これじゃ寝れないよ
と思ったが、気づいたらちゃんと寝ていて朝だった。