【フリーランスエンジニアが仕事もせずに巡礼してみた2023】§17 巡礼17日目 レオのパスタ
§17-1 お別れ
朝、歩き出す準備をする。
兄弟も起きた。
もう行くのか?
行くよ、ありがとう。
お別れだ。彼らはお昼のバスでサンタンデールへ向かい、夜の飛行機でイタリア、ボローニャへ。
5円玉のお返しに、と何かもらってしまった。
巡礼の貝殻の形のネックレスだった。
タカ、ゴエン!
ありがとう。いやほんとに。
§17-2 巡礼者がいない
オビエドからアビレスまで、歩き出す。
30kmあるらしい。
なるべく早く歩く。ちょっと雨が降っている。
音楽を聴いてみたり、スペイン語のYouTube聴いてみたり。
とにかく巡礼者がいない。
いつもだったら追い抜かされたり、前を誰か歩いていたりするのに。
みんなオビエドからプリミティボの道へ行ったのだ。
北の道に戻る人なんていないのかもしれない。
そして住人にも会わない。普段だったら犬の散歩とかしている人に出会うのに。
あと2時間ぐらいでアビレス、という辺りでスペイン人のおばさんに出会う。
今日初めて巡礼者に会ったよ。
私もよ。
英語で話す。
おばさんはバルセロナに住んでいるが、巡礼中はほとんど英語で話している。
そのため、家族に電話する時も英語で話してしまうこともある、という話を聞いた。
少し話した後、おばさんはものすごい速さで歩いて行った
アルベルゲ付近でまた会った。
§17-3 再会!
アルベルゲに着き、受付に並ぶ。
さっきのおばさんが前に並んでいる。
ボーっと待っていたら知ってる人に出会った。
ジュシーだ。AKBを歌っていた人。
お昼食べた?レオがパスタ作ってるよ、食べる?
食べる!
今日のアルベルゲ、再会の喜びとお昼ご飯付き。
非常によい。
レオのパスタ
イタリア人レオのパスタ。
とても美味しい。白ワイン付き。
海鮮とか食べたいなぁと思っていても、いつもハム、トルティーヤ、パン、スープばかり。
中々食べられない。
いやー、素晴らしい。
ありがとう、レオ。
§17-4 明日の宿
明日はどこまで行こうか。
なんとなく今後のスケジュールを立てる。
しかし、宿がない。
10〜15個しかベッドがないようなアルベルゲばかり。
ホテルは1泊100€を超える。
1日20〜25kmぐらいの距離で済むように調整し、アルベルゲへメール。
明後日の予約は取れた。
明日が見つからない。
電話して確認する、というのが難しくてできない。
そのため、アルベルゲ探しが難しい。
ふらっと行って、気軽に泊まれる宿が増えればいいのに。
あー、もう毎日のアルベルゲ探すの面倒くさくなってきたな。
これからは18時ぐらいまでにはメールを送って確認していかないと。
満室です、とメールが返ってくる。
うーん、どうしようかな明日。
一ヶ所だけメールが返ってこない。
ここもダメだったらどうしよう。
とりあえず明日、明日考えよう。
頑張れ明日の自分。
§17-5 いびき
珍しくいびきがうるさい人が集まっている。
4〜5人いる。
それに反応して、周りの人もベッドを叩いたり、何かしら音を立てる。
しょうがないよね。この部屋、2段ベッドが10個以上あるんだから。
一部屋に30人ぐらいいるんだもん。
さっき昼寝してしまったせいで眠くない。
困った。
いびきの中でこのまま寝れないのは辛い。
寝ようと頑張ってもいびきがうるさ過ぎる。
もう0:30。
寝よう。明日も歩くんだ。
3時、何かが鳴っている。振動しているような音がする。電動シェーバーが動いているような音。
凄くうるさい。
いびきをかいている人以外はみんな起きたような感じだ。
いびきと振動音。
何人かが起き上がって原因を探っていたが、解決しないままベッドに戻っていった。
今日はひどい。
睡眠を阻害する要因が多すぎる。