漁村に行ってきた
第5回 自然環境リテラシー学
参加回:漁業回 日付:10/15,16
こんにちは。
今回は三重県の熊野市にある二木島というところで自然環境リテラシー学の実習を行い、株式会社GATEのみなさんのご厚意によりさまざまな体験をさせていただきました。その体験についてやそれらを通して感じたことや思ったことを綴っていきます!
1日目
熊野市二木島というところは前回の実習場所の紀北町よりもさらに南部にあるので、そこまでの移動時間がとてもかかりました。前回でさえ3時間半もあってかなり疲れたと記憶しているのにそれよりも長いと思うと少し絶望を感じていましたが、電車に乗ってみると前回で慣れたのか意外と苦ではなくあっという間に感じました。また、僕は前回と前々回のリテラシー学の実習にコロナに罹ってしまい行けなかったので、久しぶりの実習にワクワクしていました。それも時間が短く感じたのに関係ありそうな気がします。
二木島駅に着いて周りを見渡してみると僕がイメージしていた「目の前には海、すぐ後ろには山」というイメージ通りの漁村の光景が目の前に広がり少し興奮しました。駅から近いところに実習の拠点があったので、すぐにガイダンスを始めることができました。その後、定置網漁についての講義を少し受け、定置網漁の体験に入っていきました。
定置網漁体験はABCの3つのチームに分かれており、Aが1日目の14:30〜、Bが2日目の4:00〜、Cが2日目の7:00〜でした。今回の漁業回は参加人数が少なく、行きたい人は定置網体験に2回行くことができたので、僕はAとBに行くことになりました。Bチームは3時起きの予定だったので、少し大変かなとは思ったのですが、A,Cで乗る船とBで乗る船とで大きさが違うようだったし、朝4時に船に乗って魚を引き上げることなんてもう体験しないと思ったのでBを選ぶことにし、Aチームは人数が余っていたので入れてもらいました。
チームが決まるとAチームの僕はすぐに体験がスタートしました。拠点から少し離れた漁場まで車で行き、超小型船に乗って定置網があるところまで移動しました。天気も良く、海がとても綺麗で船に乗っている時はすごく爽快でした。
定置網の上に船をとめて網の引き上げ作業に入ると、網の中に大きな魚が何匹もいることを確認できたので気合が入りました。4、5人で網を引き上げたのですが、網はとても重くて引っ張り上げるのが大変でした。GATEの方は普段この作業を2、3人でしているそうでとても驚きました。
網を引き上げていくとだんだん何がいるか見えるようになり、そこには大きなトビエイやアカエイ、ボラなどが入っていました。ボラは最初は3匹いたのですが、2匹には逃げられ、またトビエイは大きすぎて捕まえられなかったです。エイは普段は網の中にいたら毒針があって危ないし、そこまで人気がなく売れないし、針が網に引っかかって網が破れたら大変なので逃すそうなのですが、今回は特別にアカエイを捕まえさせてくれました。
漁場から帰ってくると、さっき捕まえた魚を捌く係と食料調達のために魚を釣る係とで分かれ、僕は魚を釣る係になりました。拠点の目の前にある海岸で釣りをしましたが、僕は釣りが初めてだったので上手くできるか緊張しました。しかし良い釣り場だったのか意外とホイホイと釣ることがでしました。ほとんど釣れたのが小さい魚ばかりだったので僕たちが釣った魚の中で食べることができたのはオオモンハタだけでしたが、とても楽しくいい経験になりました。その後、夕食を食べ1日目の実習が終わりました。
明日が早いのでご飯の後は振り返りなどをしてすぐに就寝となるはずだったのですが、僕と数人の受講生は深夜1時くらいまで釣りを楽しんでいました。夕方よりも全然釣れませんでしたが、夕方に取れた魚と種類の違う魚が釣れ、飽きずに続けられたのでよかったです。また、根掛かりという厄介なものも経験して釣りというものを色々と知ることができました。
釣りを楽しんだ後は2時間ほど仮眠をとり、少し不安ながらも2日目に臨みました。
2日目
予定通り3時に起きて漁の準備をしました。外へ出ると、仮眠をとる前よりも一段と寒く辺は真っ暗でした。星が見えるかなと思って空を見上げたら雲がかかって見えず残念でした。雲がなかったらとても綺麗な星空なんだろうなと思いながら集合場所に行きました。待ち時間が少しあり眠気と戦いながら、PFDの保温性を改めて感じていました。
4時過ぎくらいに小型船が動き始め、漁師の方と一緒に乗せてもらいました。昨日乗った船よりも数倍も大きい船だったのでびっくりしました。寝不足だと船酔いするよ、と聞いていたので心配していましたが、船上であたる風がスピードを増すたびにどんどん冷たくなっていき目も覚め、船酔いどころではありませんでした。寒さの方が酔いよりも強かったです。
今回の定置網は昨日のに比べ3,4倍ほど大きいものだったので基本的に機械で網を引き上げていましたが、最後の調節は人の力を使って行いましたた。漁師さんも数人が引っ張ってくれていたので昨日よりかは軽かったですが、普通に重くて大変でした。魚がタモ網で掬えるくらいまで網を引っ張り上げたら、今度は魚を掬う作業をさせてもらいました。今回は網も大きい分取れる魚の量も多く、魚のサイズも大きかったです。漁師さんは船の上で取れた魚の仕分けをして、いくつもの大きなバケツに保管していましたが、仕分けるスピードが速くどのよう仕分けをしているかは分かりませんでした。多分、大きさと種類だとは思いましたが本当に速すぎて確認ができませんでした。
2日目の定置網漁は1日目とは違い、暗い海上を船で進んでいったり、沢山の種類の魚を見ることができたりなどの楽しさを味わうことがました。帰りの船でちょうど日の出の瞬間に立ち会うことができて、仕事頑張ったな感が出てとても感動しました。
船から降りた後は朝食まで時間があったので2時間ほど寝ました。この2時間はあっという間でした。
朝ごはんはCチームが捕ってきてくれた魚でした。1日目に僕たちが捕ったものとはまた違う魚でとても美味しかったです!
朝食後は漁村巡りをしました。拠点から少し離れたところにある砂防ダムまで登り、上から漁村を見渡すことができました。登る途中にある家々の風景がなんとなくジブリ感があるとチームのみんなと話していました。
漁村巡りから帰ってきてからは休憩時間だったので、また釣りをしたり寝たりしていました。
お昼ごはんを食べてから、最後に漁村と漁業についてのワークショップをしました。僕たちは「漁村の人々と都会の人々とがこれまで海とどのように歩んできたか、またこれからどのように歩んでいくのか」を議論しました。漁村の人々がこれからどのように歩んでいくのかを考えるのがとても難しく、現状さえも少ししか知らない僕は漁村の現状をどのように改善していけば良いのかのアイデアを思うように出せずとてももどかしく感じました。僕はこのワークショップを通して、まず大切なのは一般の人にも漁村の現状を知ってもらうことだと思いました。
これにて2日間の実習が終わり解散となりました。新しいことづくめで、時間が瞬く間に過ぎていきとても満足のできる実習となったので、GATEの皆さん、先生、リーダー・インストラクターの方々に感謝です😭
ちなみに帰りの電車は爆睡してました笑笑。
最後に
今回のリテラシーは久しぶりだったので自然体験を思いっきり楽しむことができました。また初めて経験することも多く、良い学びになってよかったです。楽しいことだけではないのが自然環境リテラシー学であり、最後のワークショップでは普段は考えることのない漁業・漁村について改めて考えさせられるとても良い機会となりました。
次回は山コースの実習に参加する予定です。今までは海や川を体験してきましたが、初めての山での実習なのでどんなものになるのか楽しみです!
最後まで読んでくださりありがとうございました〜
また次回をお楽しみに!