
心が壊れる前に知っておきたかった、大切なこと
おはようございます。TAKAです!
ここで語るのは、僕自身が経験した「心が壊れるまで気づけなかったこと」。誰しもが一度は「自分は本当にこれでいいのか?」と立ち止まった経験があるかもしれません。僕もそうでした。かつては、他人の評価に縛られ、周りに振り回される毎日を送っていました。
しかし、ある出来事をきっかけに、僕の視界が少しずつ開けていきました。暗闇の中に小さな光を見つけた瞬間から、理想の自分を「演じる」ことで人生が大きく変わり始めたのです。そして今では、営業コンサルタントとして多くのクライアントに信頼され、好きな場所で好きな人と好きな仕事もしながら生きるという。自由な生き方を手に入れることができました。
このエピソードが、あなたの物語を描き直すヒントになれば嬉しいです。続きをぜひ読んでみてください。
他人の視線が気になる子供
僕は子どものころ、心配性で他人の視線を気にしすぎる性格でした。誰かが話しているだけで、「あれ、自分のことを何か言っているんじゃないか?」と考えてしまうような、自意識過剰な子どもだったんです。友人数人が僕のいない場所でただ話しているだけでも、「もしかして悪口を言われているんじゃないか?」と感じるほど、嫌われるのが怖かった。そのせいで、何かを頼まれると断ることができず、他人に振り回されることも多かったんです。
その気質は大人になってからも消えることはありませんでした。社会人になり、いくつかの仕事を転々とした末に営業職に就いた僕は、人と話す仕事をするたびに、心のどこかで「自分はちゃんとできているのか?」と自問してばかりでした。
さらに、仕事を頼まれると断れず、気づけば抱え込む量が増えていく。そして飲み会では、周りの目を気にして最後まで帰れない。そんな、他人軸で生きる状態がずっと続いていました。
心が壊れた日々
営業職の毎日は、鬼のような残業が続き、僕の心を徐々にすり減らしていきました。残業は朝10時に出社して終電まで、時には帰れないときもあり、タクシーで帰ることも珍しくありませんでした。
当時の上司のプレッシャーはすさまじく、その上司より早く帰るなんてことは許されませんでした。早く帰った日には電話で2時間以上も説教されることがざらでした。ある日のこと、妻の誕生日のお祝いで外食をしていて、料理がちょうど出てきた瞬間に上司から電話がかかってきました。妻を待たせたまま1時間以上も説教され、その日はその用事を伝えていたにもかかわらずです。席に戻ると、冷めた料理と冷めた妻の表情が僕を迎えました。その光景は今でも忘れることができません。
心が壊れると、毎日通勤のために使う坂道がのぼれなくなることもありました。それでも、休むという選択肢が頭に浮かばなかったのは、自分で何かを判断できる状態ではなかったからです。「辛ければ休めばいい」と簡単に言うのは、その状態になったことがないから言えるのだと僕は思います。
僕を救ってくれた声と本屋で見つけた小さな光
そんなある日、疲れ切った状態で立ち寄った本屋で、レジの前に並んでいたとき、思わず無意識に「死にたい」と言葉を漏らしてしまいました。その瞬間、レジのお姉さんが「死んじゃだめですよ。大丈夫ですよ」と声をかけてくれたんです。その優しい一言が、沈んでいた僕の心に少しだけ光を差し込ませてくれました。
本屋のレジのお姉さんのその一言がなかったら、僕の人生は大きく変わっていたかもしれません。顔も声も覚えていないけど、その一言だけは忘れられません。もし会えることがあるなら、感謝を伝えたいです。こんなエピソード、なかなかないと思うので、「それは私です」という方がいたら、ぜひご連絡いただきたいです。
その後、視界が少し開けた僕にたくさんの"マインドフルネス"の本が目に留まりました。当時の僕には、その言葉の意味すらわかりませんでしたが、「心が疲れているならやってみる価値はあるかもしれない」と思い立ち、いくつかの本を手に取って実践してみることにしました。
自分を変える暗示の力
最初に試したのは、ただ目を閉じることでした。静かに深呼吸をしながら目を閉じる。その瞬間、僕は気づいたんです。
目を閉じると、世界から人が消える。
自分が見ている世界は、自分が目を閉じれば消えてしまう。そして、僕が死んだら、この世界は僕にとって終わりなんだ、と。
そのとき、これまで感じていた他人の視線や評価が、どれだけ無意味なものかが一気に腑に落ちました。僕が思っているほど、他人は僕のことなんて気にしていない。そして、僕自身も他人の評価に囚われる必要なんてない。
理想の自分を演じるということ
そう気づいたとき、「自分の世界を生きよう」と心に決めました。僕は、この世界の主役なんだと。
主役なのであれば演じようと、商談前には早めに駅について喫茶店などで時間を過ごしながら、自分は天才営業マンだと何度も言い聞かせていました。不思議なことに、そう思い込むだけでお客さんが怖いと感じることもなくなり、自然と自信を持って話せるようになったんです。
当時はプライミング効果なんて知りませんでしたが、なぜうまくいくのかを調べていて、おそらくこの効果なんじゃないかなと思っています。プライミング効果とは、ある情報やイメージが無意識のうちに行動や判断に影響を与える現象のことです。たとえば、自分を「天才営業マンだ」と何度も暗示することで、自信を持った態度や表情が自然と現れ、それが周囲に良い影響を与える、そんな心理的な効果です。心理学では、このようなポジティブな自己暗示が自分の行動や他者の印象に影響を与えるとされています。
自信に満ちた表情や話し方は、相手に説得力や「この人ならできそうだ」という印象を与えます。また、こちらがリラックスしていることで、相手も話しやすくなるという相互作用もあるのだと思います。
さらに、演じ続けているうちに、それがだんだん自分になっていくことにも気づきました。人は人のまねをして成長していくものです。最初は演じていても、いずれそれが自分の一部になっていく。だから、どうせ演じるなら、自分の理想を演じよう。そう考えるようになってから、理想の自分に少しずつ近づけるようになりました。
その結果、今では僕の仕事は大きく変わりました。営業コンサルタントとして、多くのクライアントを支援し、ランサーズの営業部門で1位という評価をいただくまでになりました。それだけではなく、自分自身の生きやすさも大きく向上しました。かつては他人の評価に振り回されていた僕が、今では自分の信念をもとに行動し、クライアントからも信頼されるようになったんです。
この成功は、すべてあのとき「自分を天才営業マンだ」と信じて演じることから始まりました。そして、それ以上に大きなきっかけは、あの本屋のレジのお姉さんのたった一言です。もしあのとき彼女が「死んじゃだめですよ。大丈夫ですよ」と声をかけてくれなかったら、僕の人生はここまで変わらなかったかもしれませんし、もしかすると終わっていたかもいれません。
今こそあなたの物語を描こう
その考えを持つだけで、驚くほど生きるのが楽になりました。例えば、営業で失敗したとしても、「まあ、これも自分の物語の一部だ」と笑い飛ばせるようになったんです。自分の物語をどう作り上げるかは、自分次第。そう思えるようになると、次第に心の重荷が軽くなり、自然と行動も変わりました。
もし、この記事を読んでいるあなたが今、心が疲れていると感じているなら、少しだけ目を閉じてみてください。そして、自分の呼吸に耳を傾けてみるんです。
他人の目や評価から解放されて、自分だけの世界を感じる瞬間を、ぜひ味わってほしい。
そして、あなたの人生をどうデザインするかを自由に選んでください。
このエピソードが、誰かの心に響き、少しでも楽に生きられるきっかけになれば嬉しいです。
では、また明日お会いしましょう!記事を読んで少しでもよかったなぁ~と感じていただけたら「スキっ」ボタンを押していただけるとnoteを書くモチベーションに繋がります!