/第2回/別れ話と分かって呼び出される気持ちは何に例えられますか。この何とも言えない時間の流れを体験出来るゲームがあれば是非教えて下さい。
VR(バーチャルリアリティ)って凄い。現実が一切混ざらないし、もはや"体験"なんて甘いものではないのかもしれない。最近は小さい子が注射を怖がらない為に医療でも使われてるらしい。それと、VRって聞いたらコナンの映画の「ベイカー街の亡霊」を思い出す。あの時代にあんな話を作れる青山さんはもっと凄いな...
こんばんは。maisonです。
いや別に今回はゲームの話でもコナンの話でもありませんよ?
今回の話は、
明日 彼女に別れ話をされにランチに行く自分の話です。
ね?全然違ったでしょ?笑
同い年で付き合って未だ2ヶ月も経ってない彼女とこんな状況になっている事情を説明すると、
5日前、週末に一緒に花火大会に行く約束をしてた僕は何時に待ち合わせようか?とLINEを送った。
でも 丸2日経っても既読にもならない。
まぁ、LINE不精で時々横からスマホを覗くと、常に幾つも放ったらかしにしたトークが羅列されているような人だから と、今回もいつものように未読のままのトーク画面から電話を掛けてみた。電話するとすぐ出るし、実際話して決めた方が早いことも多い。電話に出なかった。まぁ1時間くらい待てば「ごめん、お風呂入ってた〜」とかなんとか言いながら折り返してくるか。と思って放っといていた。
結局 その日は何の返信もリアクションも無いままだった。
次の日、大学が違うため普段会うことのない彼女が3日間返信の無いことが冷静に心配になり、また一つLINEを送った。
夜になってもまだ未読がない。LINEが調子悪いのか?と、Twitterを確認すると彼女の呟きは3日以上更新されてない。が、いいね欄に2時間前の芸能人のツイートがあった。スマホ見てんじゃん。
ふと何かを察した僕は、一方的に送り続けている彼女とのLINEに、
「何か言いたい事あるなら1回ちゃんと話さん?」
「こんな事されても俺どーしたらいいか分からん」
また一つ上乗せした___
何も言わず待ってた方が良かったかな。送信を押した後に思うことはあったが、1時間もしないうちに返信が来た。
「返信遅くなってごめん」
「今日は課題やばいから明日ちゃんと話す」
....やっぱ話すことあるんだ。
自分で聞いていながらも、どこかでいつものように ごめんごめん、見てなかったwwって返ってくることを期待していた僕は、自分の直感が外れていないことを確認した。
また次の日 夜電話することになっていた僕は、ある程度の覚悟をして着信を待っていた。
「ごめん、風邪引いちゃって電話厳しい」
「タイミング悪くて申し訳ない」
「全然いいよ」
「お大事にね◎」
.
.
.
.
明日に持ち越しかーー。何て話そう、どう返そう、話し方はどうしよう、テンションは?受け身?それとも言いたい事言い返す?
色々な事を想定するが、良くない事を告げられるのはいくら馬鹿な男でも分かる。多分きっと明日振られる。明日テストなのになーー。勉強しないとなーーー。シャーペンが手に付くはずがない。
.
.
.
ピロん♪
「やっぱ先延ばしにするの良くないと思うからLINEで言っちゃうね。」
待て待て待て!!
明日のことを思い、吐きそうになりながらも深夜のW杯を1人自宅で観ていた僕はスマホを覗いて跳び上がった。
.
.
.
「付き合う前に元々好きだった人のことが諦めきれなくて、中途半端な気持ちで付き合うのよくないと思って考え直したい」
そーきたか。と思ってしまった。完全に飽きられたのだろうと自己嫌悪に陥っていた僕は、ほんの少しだけ救われた。いやいや、冷静に考えろ。救われてはいなかった。
反射的にすぐ既読を付け、どう反応するのが良いのかも分からず、
「それって俺にまだちょっとでもチャンスはある?」
我ながら相変わらず 斜に構えた答えだった。
こーゆー自分が凄いキライだ。
そのあとも何回かLINEを送り合ったが、キッパリ"別れたい"とは告げられなかった。
相手の風邪も考えて週末の花火大会は止めにして、その日に会ってちゃんと話し合おうと言った。
それが紛れも無く、この文章を考えている"明日"であるのだが____
これは、横浜の平凡な大学生のリアルな恋愛事情をお伝えしている投稿であり、もちろん 面白いと思ってくれて構わないのだが、それと同時に自分の考えをまとめる日記でもある。
好きな人がいる。それも自分と付き合う前から___
他に好きな人が出来た や、好きじゃなくなった なんて別れ話はよく聞く。付き合ってから何かしらの変化があり、事情が変わった場合だ。
だが、実は前から好きな人がいる は少しニュアンスも意味合いも変わってくると思う。
はなから他に好きな人が居ながらも彼女は自分と付き合うことにした(いわゆる告白といった大それたものではないが、僕が付き合う?と言った)のである。
それに、考え直したい ってなんだ。
素直に別れたいとは言わない。
これは会って直接じゃないとLINEで別れを切り出すのは相手に申し訳ないと思っているのか。
それとも、他に好きな人がいるという心境を隠したままでいることに後ろめたさを感じ、別れるかは別として現状をただ告げたのか。
正直、僕にはこれがどちらなのかは全く分からない。そもそも、1週間前は2人で楽しく夢の国にいたし、返信が無くなるまでは一切そんな予兆は見られなかった。というか感じなかった。
ひとつ今確かなことは、この事を告げられた僕に何だよそれ!裏切られた!!のような怒りや呆れの感情は無かった。
彼女は僕と別れたいのか。
これからも一緒に居るのか。
2番目なんかコッチが願い下げだ!!とカッコ良く自分から別れを切り出しても良いと思うが、僕は彼女の事が好きで、一緒に居られるなら2番目でも良いと思った____
僕は多分昔から好きな人にとって"都合のいい男"だ。
その辺の男より身の回りの事はしっかりしているし、付き合うと絶対に浮気はしない。女友達とゴハンに行くのも毎回確認するし、相手が少しでも嫌そうなら いいよと言われても行かない。16歳からアパレルのバイトをしていることもあり人の顔色を伺うのが癖になってしまっている。基本的に怒ったりしないし、許してしまう。
だから、今回もそんな彼女とどうしたらこれからも一緒に居られるのかを頑張って前向きに考えてはみるが、これは僕の気持ちだけで左右出来ないし、彼女次第だ。
他に好きな人がいるから別れたいという彼女を引き留めることは出来ないし、彼女が一緒に居ることを選ぶなら今出来ることを頑張るしかない。
それもこれも明日全て分かるんだろう。
そんな"明日"を待ち喚くのがたまらなくしんどい。
生きてる心地がしない。
何なら一昨日あたりから食欲は無いし、若干顔も痩せた気もする。まぁそれでちょっとでもカッコ良くなれるんなら良いんだけど。
"明日"その彼女とランチに行く。
そして、僕は振られて帰ってくると思う。
ハタチやそこらの恋愛なんてそんなものだろう
と自分に言い聞かせる。
この後 どうなったかはまたの機会にゆっくりと。。。
#コラム #エッセイ #小説 #恋愛 #ビジネス #大学生 #彼女 #彼氏 #デート #別れ #告白