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きみたちは、未来に生きている。と言い続ける #瀧本宿題
2012年6月30日。何をしていたか覚えていない。瀧本哲史さんが東京大学のホールに300人の10代・20代を集めて「伝説の東大講義」をしていたらしい。当時私はもう30代だったし、瀧本哲史さんを知ったのは彼の著作を何冊か読んだくらいだった。だから、2020年6月30日にまたここで会おう、なんてエピソードがあったことも知らなかった。
だけど2013年、彼の著作『君に友だちはいらない』を発売後すぐに買って読み、もう若者とはいえない年齢の私もすごく勇気をもらい、自分の軸を形成したことは強く覚えている。表紙は『七人の侍』だけど、2012年6月30日の講義でも黒澤明のそのエピソードが出てくるのをさきほどオーディオブックのライブ配信で聴いた。
黒澤明の七人の侍。君に友だちはいらない。どうしてだか私の中で結びつくのは、大学時代の恩師の一人が教えてくれた言葉『別個に進んで共に撃て』。元の意味は少し違うかもしれないけど要するに、歩む道は違えど、望む未来に向けてそれぞれが歩もう、そしていつか望む場所で再会しよう。そのような意味で私は受け取っていた。瀧本哲史さんが言っていた『僕は君たちに武器を配りたい』にも通じているのではと思う。
そんな瀧本哲史さんの本に再会したのは2019年1月。私は40歳。きっかけは中学1年の姪っ子に『ねぇ、なんで子どもの時、勉強したの? 私が今やっている勉強って意味あるの?』という質問。この話は以前ブログに書いた。
この本は14歳に向けた本だ。帯にはこうある。
学校は、未来と希望の工場である-。
きみたちは「魔法」を学んでいる。
素敵な言葉だ。学びに向かうのにテンションがあがる。
このころから私は、なぜ勉強するのか、なぜ学校に行くのか、それを問い続けていて、だからこのnoteも始めた。そして分かってきたことがある。それはいつか書こうと思う。自分の二人の子どもには学びを楽しむ環境をぞんぶんに与えたいと思う。
瀧本哲史さんや、最近は安宅和人さんが『シン・ニホン』で教えてくれたように「君たちが未来だ。君たちが未来を創る。君たちは未来を生きている」そう言い続けていきたい。それが私の #瀧本宿題 への答えかなと思う。
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