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母を訪ねて三千笑


律法學者たちは耶蘇が、次次と奇跡を起こすのを見て、こう考えていた。

「神以外の誰が罪を許せるのか」

答えは単純、おめえらをはじめとする多くの者たちの許せねえ氣持が、罪人を創りあげ、現実を苦しめている。

安息日に人の病などを治すのが罪かって。そんなん所謂ボランティア。論ずる迄もねえ。

「サタンがサタンを追い出せるか。知らねえよ。追って、沙汰を待て」


弟子たちは、自分たちの中で誰が一番偉いか、言い争っていた。

人というのは序列という考えから自由になれねえらしい。

そんな事を考える暇があったら、誰が一番、師にお世話になり、感謝してるか、其れを心から想え。

ならぬ姦淫、するが姦淫、なすが姦淫。耶蘇よ、要らねえ罪意識を人人に持たすな。


「心の中で疑わず、自分の言う事は起きるという信仰があるなら、其の通りになります。ですから、祈って求める事すべては既に与えられたという信仰を持ちなさい。そうすれば、其れを受ける事になります」

成程、『愛のコース』三部作で言ってた事とは此の事か。

パーリサイ派及びホロデ党の人たち何人かが、耶蘇に尋ねた。

「先生、私たちは、あなたが真実を話す方で、誰の顔色も覗ったりしない事を知っています。皇帝に人頭税を払うべきでしょうか、払うべきではないでしょうか」

「そんなん払いたいか、どうかに決まってるやろ。おめえの稼いだ金なんだろ。だったら、すべて自己責任で何が起ころうとも信念に従え。人に自分の人生を丸投げする奴ばっかだから、おめえらは何時までも羊のままなんや」



ピラットが質問した。「あなたはユダヤ人の王なのか」

「応よ」

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〜たかふみ〜 TakaFumi
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