スラム・ドランク
耶蘇の話を読んでいると、不可思議である。
彼が奇跡を起こす。
すると、人人は彼を讃え、神を畏れる。
だが、其の起こした数数の奇跡が、彼の磔刑の因となる。
人というものは奇跡を求めつつ、拒否している。
そして、ユダヤ人たちは其の教えにより、ガチガチに律法を遵守する事に囚われている。
しかし、其れには抜け道があり、特に祭司などの権力者は例外であるらしい。
彼らこそ、率先して、律法に従うべきであろうのに。
耶蘇は起こした数数の奇跡を人に「誰にも話すな」と毎回言っている。
けれど、其れは瞬く間に噂となる。
「話すな」と言われれば、話したくなるのが、人の性であるのを知っているであろうのに。
こうして、逸話はsagaとなる。
或る高貴な生まれの男性が、王権を確立して戻るために旅行に行き、10人の奴隷に1ミナずつを与え、これで商売をせよ、と言った。
ところが、市民は其の男性に使節団を送り、「あなたが私たちの王になる事を望みません」と言わせた。
やがて、王権を確立して戻った時、或る奴隷が、「主よ、あなたは厳しい方で、預けなかったものを引き出し、賄ったものを刈り取られるからです」と答える。
すると、なぜ、お金を銀行に預けなかった、と言って責める。利息が受け取れたであろうと。
そして、使節団を送った市民たちを自分の前で処刑せよ、と言う。
人人に慕われないのは、此の男性に問題があったのでは……
まったく、殺伐とした話で、此の様な話が正しいとされている西洋諸国の良識を疑う。
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