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在来柑橘の特徴

在来柑橘といえばほとんどの人はシークワーサーぐらいしか思いつかないと思う。
しかし、日本には在来種(グレーゾーン多め)があるので入手した種と興味のある種を紹介したいと思います。


在来種代表 シークワーサー

柑橘好きならほとんどの人が知っているであろう健康みかん。ポリフェノールが豊富で酸っぱい。生息地は奄美大島から台湾と言われている。ほとんどの人は青い物をイメージするが、完熟すると黄色くなり甘酸っぱくとても美味しい。

実は硬貨のデザイン 橘

橘は家紋や500円硬貨のデザインに使われているがほとんどの人は何が何だかわからないと思う。それもそのはず、本種は絶滅危惧種でごく一部の地域に生息が限られているからである。人工的に植えた橘は神社で見ることができる。

沖縄の運動会みかん カーブチー

皮が厚いことからカーブチーと言われている。奄美大島やその付近の島にも生息しており、いろいろな呼び方がある。樹勢が強く、とにかく上に向かおうとする枝が多い。果実は皮が厚く、浮きが発生しやすいので長距離輸送には向かないが、味はさっぱりしていて皮が緑でも甘い。

カーブチーに次ぐ青みかん オウトウ

これもカーブチー同様に皮が青いうちに収穫されるがカーブチーに勝る点がなく現在は栽培者が少ないらしい。実生苗には大きなトゲがあるが、根張りは強いので台木には向きそう。

カーブチー×オウトウ タロガヨー

カーブチーとオウトウの交配種とされている。これも青いうちに収穫されるが、オウトウと同様に需要が少ない。しかし、黄色味がかるところまで熟すととても甘くなる上に浮きがないのでどうにか有名になって欲しい。

正体不明 諸鈍ケラジ

奄美大島の諸鈍集落に数本生息しているらしく、とんでもなく樹勢が強い。原木もとても大きいらしく高木に属するレベルの大きさになっていた。果実の味は南国味を感じる癖になる酸っぱい味だった。みかんともオレンジともつかない不思議な柑橘。

国産ベルガモット クンサーラ

ベルガモット香があり、中にはベルガモットを超えるとも言う人がいる。樹勢は比較的穏やかで横に広がるタイプ。実は食べたことないが比較的早く実が着くらしいので自分でも収穫できるようにしたい。交配してとても甘い上にベルガモット香がする物を作っても面白いかも。

在来種の原点 タニブター

最近シークワーサーや橘の親と判明した最も古い在来種。元々は沖縄にたくさん自生していたようだが、シークワーサー畑の拡大に伴い伐採されてしまったらしい。苗を入手したが、単胚性らしいので仮にタニブターだとしても親と同じにはならないので少し残念。

呼び方様々 ロクガツミカン

奄美大島から沖縄に生息している。フスーともいわれ、凹凸がへそ(フスー)みたいだからそう言われている。ヘタが橙と似ている。



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