「XXしないと人生損してる」と言われても
どうもこんばんは。崇(たかし)です。
今日は「人生損してる」という言葉について考えます。
よくある「おススメ」言葉
「XXしないと人生損してる」
よく聞く言葉ですよね。
特に最近はSNSなどでクイックにインパクトをつけるためか「やらないと人生損してるレベルのノウハウ3つ!」みたいな見出しをやたら見かける気がします。
あまりによくある表現なのでぼくたちもちょっと麻痺している気がするのですが、よく考えると「人生損してる」ってすごい表現ですよね。
意味をよくよく考えると、なかなか発するのに勇気がいる言葉のような気もしてきます。
大半をスルーしているぼくは「損してる」?
しかし、ぼくたちはよく考えるとそうやって日々大量におススメされる「やらないと人生損してる」ことの大半をやらずにスルーしています。
考えればキリがないですよね。
たとえばぼくはハリーポッターを読んだことがありません。映画も一回も見たことがありません。
熱心なファンの方からしたら、「ハリーポッター読んだことないなんて人生損してる!」と思う方がいるかもしれません。
同じようにぼくはソロキャンプもしたことないし、ウユニ塩湖に行ったこともないし、スッポンを食べたこともありません。
さて、そんなぼくは果たして「損してる」んでしょうか。
また、そんな様々なおススメを手当たり次第に追い求めることで、ぼくは結果として豊かな人生が送れるのでしょうか。
これについては、「わからない」としか言いようがないのではないかと思っています。
価値観が多様すぎる
一言でいえば、おススメしている人々の価値観が多様化し過ぎている、ということが原因だと考えています。
ひと昔前は「30代男性」「10代女性」くらいの大きなマスのカテゴライズである程度の精度で価値観が推定できたのかもしれません。
しかし、現在はあまりにも趣味嗜好がパーソナライズされ過ぎているので、「人生損している」と発信される言葉の宛先が暗黙的に非常に狭い範囲に限定されてしまっているのだと思います。
10代の女の子の「人生損してる」と、40代オッサンの「人生損してる」は、同じ言葉でも向けられているレイヤーがまるで違うということですね。
ぼくたちも無意識のうちに、自分が参考にするようなリコメンドを選択した上で受け取っています。そして自分に有効なリコメンドをしてくれた人の発言を、継続的に受け取るようになります。
これが「インフルエンサー」というものですね。
1人が100万人向けにおススメするのではなく、1000人がそれぞれ1000人向けにおススメする時代。
ぼくたちはその中で、自分に合った何人かの「人生損する」を選び取って受領していくしかないんですね。
逆に言えば、「人生損する」と偉そうに言われたとしても、気にならないものはスルーすればよいということです。どうせ誰も、全てを追うことなんてできないですからね。
でもたまには価値観を揺さぶられたい
ただ一方で、自分が自分に合っていると思った人のおススメしか受け取らなくなるという生活は、自分の予想を超える完全な未知のものにぶつかることが少なくなるということでもあると思います。
自分好みの発信だけを受け取る生活は心地よいですが、心のどこかで完全に斜め上の「未知なる衝撃」に揺さぶられてみたいと思う自分もいます。
なので、定期的に未知の領域にチャレンジすることも個人的には大切にしたいなと思っているのです。
まとめると
・気にならない「人生損してる」はスルーしてOK
・でもたまには未知の「人生損してる」にも挑戦してみよう
という感じですね。
余談ですが、個人的には「シュタインズゲート」というゲームをプレイしたことない人は「人生損してる」と思っています。
これは「ゲーマー」というレイヤーに向けての発信ではありますが、未プレイで価値観を揺さぶられたい物好きな方にはぜひおススメします。
今日は以上です。
ありがとうございました。