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劇薬の仕事術⑤:足立光さんのマクドナルドCMO時代の仕事術と「15の戒律」とは?

読書ノート(65日目)
さて本日もこちらの本からです。

足立さんの仕事術の紹介も
最終章ということで本日は
マクドナルドCMO時代についてです。

・座右の銘は
 プライド・スピード・パッション
 プライド:自分の名前にプライドを持ち、絶対に結果を出す
 スピード:決断も行動も早く、やりながら考える
 パッション:情熱をまき散らしながら仕事をする

・日本マクドナルドでは、マクドナルドのTシャツを着て、
 マクドナルドのスマホカバー、着信音はポテトが揚がる音、
 会う人にはポテト券を配り、
 週に10回はマクドナルドを食べSNSでアップした。
 マクドナルドのビジネスを何とかしたい
 という情熱と使命感を全身で表現していた

・ブランドとは、ただの商品名ではなく、
 消費者がそれ自体に意味や価値を感じていて
 ブランドでないものより高いお金を払ってもらえるものの
こと
 そういう存在になるように努力すること

・不祥事後のマクドナルドでの社内満足度調査について
 「マクドナルドで働く事を誇りに思いますか」に対して
 YESの回答が94%だった。
 みんなマクドナルドが大好きで信じている。
 極めてロイヤルティが高いので業績悪化の中でも
 真面目に一生懸命にみんな働いていた。
 それに加えてサプライヤーの皆さんが協力的なことも象徴的だった

・「みんなが好きなマクドナルド」に戻すために…
 西麻布の鮨 廣瀬にて、岸本義之さんからの一言がヒントに
 「マクドナルドのポジショニングは背徳感じゃない?」

・マクドナルドのマーケティングメンバーに伝えていた「15の戒律」
①「マクドナルドらしい」おいしさを追求・訴求せよ
②青森や島原のお客様にも響く内容・言葉・シンプルさを心がけよ
③レギュラー品こそが、売上・利益・ファンの根源と心得よ
④モノ(美味しさ)とコト(話題)の両方を備えよ
⑤オリエンタルランドに負けない「FUN」を提供せよ Fun Place to Go
⑥広告以外の認知獲得の方法を、常に追求・模索せよ
⑦「グローバル」や「上司」を言い訳にする事は恥、と肝に銘じよ
⑧ネーミングには魂を込めよ
⑨多種多様な「マクドナルドに行く理由」を提供し続けよ
⑩マクドナルド自体が巨大メディアであると自覚し、活用せよ
⑪マクドナルドに行く「空気(ブランド)」を作り出せ
⑫ブランド資産を「増やす」活動に集中せよ
⑬高速で創造的自己否定をし、「さらなる上」を追求し続けよ
⑭チームを鼓舞し、チームのために奉仕し続けよ
⑮「FUN」「仕事」「規律」で、全社の模範となれ

・ひどい症状の会社を劇的に直すには、「劇薬」がいる。
 一方で健康的な会社には劇薬は必要ない。
 短期間で大きく急激に変えていくから劇薬。

・組織を動かすには3つの要素が、この順番で必要。
 「感情」「結果」「KPI」
 まず、仲間や戦友になり、
 小さくても良いから結果を出し、
 上手くいくかもという信頼を得る。
 そして成功に基づいてKPI(組織の目標値)を設定し、
 組織にシステマチックに動いてもらう。

・マクドナルドでは、話題にすることを目標にし、
 SNSの「プレバズ」をKPIに設定していた

・マーケターは
 扇動者・プロデューサー・経営者の3つの役割がある。

今日で足立さんの本も最終章です。
僕自身も足立さんの事を詳しく知ったのは
マクドナルドでCMOをされている時でした。

足立さんの劇薬の仕事術について
様々なキーワードがありますが、
もし自分の会社やチームに足立さんがいて
一緒に仕事をさせていただくとしたら、
全部ひっくるめて
「足立さんがいたら、何とかなるかも」
というポジティブな感情になりそうだなと
そんなことを思いました。

そう思わせてくれるのは、
きっと足立さんご自身が
過去に修羅場を何度も経験し
それらを乗り越えてきたこと。

仕事は楽しみながらも、
でも結果を出すために
できる事を全力でやりきる姿勢など、
一緒にいるだけで勇気をもらえそうな
そんな存在感を本書を読んでいて
感じました。

以前に外資系コンサルの方が書かれた本で
パートナーになる人とそうでない人の特徴
について紹介されていた事が印象的でした。

パートナーになる方(既になっている方)は、
コンサルタントやアソシエイトが煮詰まって
答えが出せないようなピンチな状況の中、
「部屋に入ってきただけで
 その場の空気を変えてしまい、
 メンバーに希望を持たせられる人」

と表現をされていた事を思い出しました。

これは統計的な検証はしていないと思いますので
著者の方の印象だと思いますが、
そういう人って僕の社内でも確かにいるなぁ!
と思ったり、自分もそういう存在に少しでも
近づけたらと思います。

足立さんが作った
日本マクドナルドのマーケティングチームの
15の戒律も興味深かったです。
ヘンケル時代の行動規範より
かなり具体的で進化している印象を受けました。

足立さんと一緒に仕事をすることがあれば
大変そうですけど、学びも多く楽しそうですね!

今はファミリーマートでご活躍ということで
今後も大注目なビジネスパーソンのお一人です。

それではまた明日ー!😏

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