人事データ活用の実践ハンドブック④:上司とチームメンバーとの相性をデータ分析してみる
読書ノート(34日目)
さて今日も人事異動をデータ分析
から考えることの続きです
人事異動では大きく2つあるとして
①本人と仕事との適正
(例:営業職向けかスタッフ職向けか)
②異動先の相性
(例:上司、チームメンバーとの相性)
今回は②についてデータ分析を試みる
というものです。
■使用するデータ:
・上司、チームメンバーの性格テスト
・チーム毎に集計されたサーベイ
(上司満足度やエンゲージメントが分かるもの)
・社内の管理職について性格特性の
タイプをクラスター分析で分類する
(本書では、論理的⇔共感的、挑戦的⇔着実
のマトリクスでマッピング)
・タイプ1は調和性と誠実性が高く、
タイプ2は外向性と誠実性が高く
タイプ3は外向性と経験の開放性が高い
などの特徴を確認(ビッグ5を参考)
・次にチームメンバーの性格特性も
同様にクラスター分析でタイプ分けをする
・上司とメンバーのタイプ別に表を作成し
チーム毎に集計したアンケート結果から
上司満足度の平均を入れてみる
・異動を検討している社員が
メンバーのタイプでタイプ1・2・3
のいずれになりそうかを分類し
上司満足度が高い相性かどうかを予測する
と、分析の流れはこんな感じです。
上司とチームメンバーの相性について
・性格特性が似ている方が良いのか
・違っている方が多様性があって良いのか
という問題があるかと思いましたが、
それを本書では、上司満足度を使う事で
カバーするという点で工夫されています
※上司満足度が高い=業績が良いとは
限らないため、実際にはもう少し
複雑になるのだと思いますし、
上司満足度ではなく、
エンゲージメントの方が業績や生産性
との相関も期待できるかもしれません
いま別件で、
エンゲージメントと業績・生産性は
本当に我が社でも相関しているのか?
という調査テーマを頂いており、
エンゲージメントについて勉強中です。
また、まとまり次第になりますが
共有できる範囲で
ここでも発信してみたいと思います!
それではまた明日―!