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【検定】《独学》ビジネス実務法務検定3級を受けてみた(IBT試験)
受け立てほやほやです(笑)※11/8現在
外食産業に約20年も関わってきながら、これまで法律に関して体系的にあまり学んできませんでした。
これまでの経験を何かしら形にすべく。
参考書選び、過去問、そして受験(IBT)、合否判定までの流れ。
目次
概要
主催は、東京商工会議所のようです。
詳細は、以下ホームページを閲覧ください。
1級から3級まであります。
ちなみに今回受験した3級の範囲はこんな感じ
(以下公式サイトより引用)
3級公式テキスト(2021年度版)の基礎知識と、
それを理解した上での応用力を問います。
多肢選択式
制限時間は90分
100点満点とし、70点以上をもって合格とします。
<3級公式テキスト(2021年度版)の目次>
ビジネス実務法務の法体系
ビジネスを取り巻くリスクと法律のかかわり
企業活動の根底にある法理念
法律の基礎知識
企業取引の法務
契約とは
契約の成立
契約成立後の法律関係
売買以外の契約形態
ビジネス文書の保存・管理
契約によらない債権・債務の発生~不法行為等
債権の管理と回収
通常の債権の管理
取引の決済(手形・小切手等)
債権の担保
緊急時の債権の回収
企業財産の管理と法律
企業の財産取得にかかわる法律
企業財産の管理と法律
知的財産権
企業活動に関する法規制
取引に関する各種の規制
ビジネスと犯罪
企業と会社のしくみ
法人と企業
会社のしくみ
企業と従業員の関係
従業員の雇用と労働関係
職場内の男女雇用にかかわる問題
派遣労働における労働形態
ビジネスに関連する家族法
取引と家族関係
相続
(引用以上)
はらら・・・さりげに範囲がだだっぴろい印象。
2級、1級の内容については、公式サイトよりご確認ください。
契機
さて、今回この資格を受験しようと思った契機についてですが。
さかのぼること1年以上前ですかね・・・
リテールマーケティング(販売士)検定2級を取得した後、何しよっかなー・・・と漠然と考えていたわけです。
将来何か役立つ資格でもないかな・・・とWebを調べていたら、
「中小企業診断士」という資格を見つけました。
垣間見ますと、面白そう。今までの経験を活かせそう。社会貢献できそう。
何よりリテールマーケティング(販売士)の資格とも親和性がある。
ふむふむ・・・と調べ続けると、
「中小企業診断士試験の関連資格7選」たる内容のWebページを見つけました。
ほうほう・・・
経済学検定、日商簿記検定2級、ビジネス会計検定2級、経学検定中級、販売士検定2級、ビジネス実務法務検定2級、ITパスポート・・・
多岐にわたるな・・・
当時は、リテールマーケティング(販売士)検定2級を取得したばかりで、他の資格は何も持っていない・・・
それでも勉強すりゃ取れるか?と思い、試しに「中小企業診断士の教科書」を購入してみる。
読んでみるもチンプンカンプン。予備知識がまるでない状態。
こりゃきつい。
あぁ・・・遠回りでも良いから周辺資格から取得して足固めしてから挑んだ方が良さそう(性に合いそう)だな、と判断する。
そこから
ビジネス会計検定3級
経営学検定初級
日商簿記3級
ビジネス会計検定2級
とクリアし、地味に足固めを続けてきていたのでした。
そして、今回ようやく一念発起してビジネス実務法務検定3級を受験へ。
まぁ、ぐだぐだマイペース+「趣味」レベルで続けてきていたのですが、
憶えが悪いのと、緊張感が保てないのとで悶々としていたので、
「区切り」を自らへつけさせるべくのものでもありました。
ストレートに中小企業診断士へ挑んで勉強へ励んでもも良いのでしょうが、その時間が約1,000時間とも言われ・・・
集中力もそうですが、きっと途中で飽きてしまうな、とも思っていたので、
小さな成功体験を積み重ねることで、自信につなげることと、
もし、万が一途中で頓挫せざるを得なくなったときに、何かしら資格として残っていると、何となくですがやってきた証のようなものを得ることができるのも兼ねてのことでした。
予備知識
さて、これまでの自分の法律に関する知識についてですが、
高校3年のときに、国家公務員試験を受験する際に日本国憲法をかじったのと、
大学で履修した一般教養での法学レベル(しかも約四半世紀前の内容)くらいなものでした。
ほぼほぼ頭からは抜けている状態です。
参考書
今回、3級の資格取得に向けて選んだ参考書は、「公式」のものでした。
公式テキストと公式問題集
![参考書と問題集](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65231121/picture_pc_8f4676ccd46aa5fbb0cc0424e9eb4888.jpg?width=1200)
2020年にメルカリで見つけて購入。
その際でも2019年のものが最新版でした。
実際に読み進めてから感じたのですが、法改正が進められた部分については、都度修正が加えられていきます。(当たり前ですが)
そのため、2019年度版では、2021年度の法改正に対応しきれていない部分があるのでは?と。
(民法改正にはある程度対応しておりましたが、六法とにらめっこすると、条文がなくなっていたりする部分もありました。)
そのため、勉強するにあたっては、最新版で挑むのが得策です。
六法
テキストを読み進めていくと、法律の条文に関して触れられてきます。
テキストをそのまま鵜呑みにするのも良いのかもしれませんが、やはり「原文」がどのようになっているのか、触れておきたい、と思い、法律が出てくるたびにどう書かれているんだろう?と辞書をひくが如く閲覧しました。
こちらの六法は、とりあえずは見やすい印象。
しかし、ビジネス実務法務検定3級のテキスト内容には準じません。調べようとしても、該当法律が載っていないことがあるのです。
そのため、テキスト内容を網羅した六法を購入するのなら、もしかするとこちらなのかもしれません。
勉強法
トータルでの勉強時間は、約70時間程度でしょうかね?スタディプラスで確認したところ、66時間でした。
正確に計った訳ではないですが、その計測にはスタディプラスを活用しました。
資格サイトを拝見すると、約60時間、というのが目立ちます。
恐らく、人によってバックグラウンドが異なってくると思うので、個人差があるのだと勝手に思っています。
まずは、経営学検定初級を勉強したとき同様、とりあえずはテキストを一度通読します。
なんとなーくですが、概要を掴めた気分になります。
ん!?
会社法のところ、まるまる経営学検定初級で習ったこととかぶってる!
ラッキーです。
最近、読み返していたこともあり、内容は殆ど頭にある状態でした。
どちらが内容が深いか、というと、経営学検定初級の方でしょうかね・・・?
気になった方は、こちらもご覧ください。
あとは、こういった本も読んでました。
こちらは、以前お世話になった会社の尊敬する上司が良く「会社法が・・・」とおっしゃっていらしたので。勉強がてらです。
そして、再度テキスト通読へ。
その際、法律が出てきたら、その都度六法の該当条文を調べます。
結構地道ではありますが、調べる行為は、記憶に残りやすいようでした。
二度目の通読後は、今度は問題集に取り掛かります。
間違った問題については、テキストを振り返り、六法も振り返り・・・
テキスト該当箇所へアンダーラインを引いていきます。
問題集の解答部分にテキストの該当ページがご丁寧に記載されているので、トレースは比較的楽でした。。。
各セクションが終わった後は、巻末の総合問題、過去問題(3回分)へ取り掛かります。
時間がどの位かかるのか、目安で良いので、計って行いました。
所要時間90分、実際解き終わるまでは約60分程度でした。
60分で終わるなら、まぁ余裕だな・・・と解くまでは思いました
が、
解答トレースには、過去問1回につき、約3時間は取られました。
まぁ、正解していても間違っていても、都度テキスト振り返り、六法振り返り、該当箇所について熟読することを繰り返していたので。
間違った箇所のテキスト該当部分へは、アンダーラインをひき、付箋を貼ります。
過去問を一通りやり終えるときには、もう、半ば燃え尽き症候群のような感じになっていました。
過去問3回の平均点は、86点。
ま、自分の中では「仕上がったな」とも感じました。
この時点で受験一週間前。ここからは、テンションを如何に維持させるかにかかります。
再度テキスト通読へ。
出来るつもりになっていたのを痛感します。
あれ?覚えていない・・・
冷汗かきながらの熟読でした。なお、この際は、六法はひきませんでした。
問題集で間違った箇所へはアンダーラインがひかれているので、そこは3度ぐらい読み返しましたね・・・
しっかし、半ば燃え尽き症候群だから、なかなか読もうとしない、読んでもページが進まない、ぐっだぐだでした・・・
その再通読がやっと終わったのは、試験前々日です。
勉強したー、やったー!と思うのはまだ早い。受験して受かっていないのですから。
自己満足は、如何に慢心を起こしやすいのだろうか・・・自身のことながら少し怖くなりました。
前日は、問題集の総合問題と、過去問題の解答部分を読み返します。
そこにはより試験に近い内容が凝縮されているのに他ならないからです。。。
勉強してみての感想
法律については、民法に関する部分が多かったでしょうかね。
実際にこれまで経験してきたことがその内容として出てきたことが多かったため、親和性がありました。
売買
電話勧誘への対処方法(特定商取引法)
交通事故
結婚
住居の賃貸
住居の購入
など。
あとは、法治国家にいる、ということへの再認識をおぼろげながら感じました。
知らず知らずに法に従っている部分などがあるな、と。
逆に、非合法についても考えさせられました。
IBT試験申し込み
10月の半ばに受験することを決め、日程を確認・・・
なになに?「IBT試験」とな?
インターネットを通じて自分のパソコンで受験ができる、ということです。
なんとも画期的な・・・CBTも良いけど、IBTはもっと楽だな・・・
ここでとても大事な確認事項があります。
それは
使用機器と受験環境の確認 です。
不備があると受験ができない、とのこと。
使用機器での受験が可能かどうか、必ず動作確認しましょう!
詳しくは申し込みのページへも記載されています。
その確認の上での受験申込です。
申し込みについては、別途受験サイト(Excert)への登録が必要でした。
登録には住所や年齢や職業など、基本的な項目の入力だけで、さほど時間はとられません。
ちょちょいのちょいです(笑)
あとは、日程ですが・・・今年受験できる最終日を選択(11/8)
申し込む際は、まだ合格が見えませんでしたので。。。
支払い方法は、クレジット決済もしくはコンビニ決済のいずれかが選択できます。
コンビニ決済を選択し、コンビニで支払いを済ませると、申し込み受付に関してと詳細に関してのメールが届きます。
その後は、IBTがどういう流れなのか、サンプル試験も無料で受験できました。
形式の予行練習には最適でした。
受験
当日は寝坊し、10時くらいに目覚めてしまいました。
実は前日23時にはベッドへもぐりこんだもののなかなか寝付けず。
ウトウトしかけた時に何故か地震が起こり、また眠れず・・・
結局眠りについたのは5時くらいです。
今年2月のビジネス会計検定2級以来の検定だったので、柄にもなく緊張したのでしょう。
本来であれば、その緊張する気力(エネルギー)を別のところへ回したいのですけどね・・・
普段通りに顔を洗って、ご飯食べて、洗濯して、洗い物して、掃除機かけて、スーパーに行って水とコーヒーを買って、数独解いて・・・玄関で日向ぼっこしながら煙草吸って・・・
ある程度体を動かそうとしました。
体を動かすことで血流を増加させ頭脳が活性化しないかな?と。
寝坊したことへの焦りはありませんでした。
その後は、直前までtwitterを見たり、テキストや問題集の付箋部分を読み返したり。
得意のぐだぐだです(笑)
パソコンも立ち上げ、いつでも受験できるようにスタンバイと、
受験する部屋の整理整頓。(余計なものを置かない)
受付時間が到来したので、「試験開始」をクリックします。
そうすると、
試験前に事前に読んでおく注意内容の確認
部屋の確認(360°パソコンのカメラでゆっくりぐるっと映して試験官に確認していただく)
身分証明証の確認(試験官に確認していただく)
これらが済むと、あとは自分からボタンを押してスタートです。
時間は90分
約50分で解き終わり、見直しもせずに終了しました。
・・・燃え尽きてました・・・(灰)
受験の感想
試験内容は、経営学検定初級よりは重たくない印象です。
選択肢が限られているため、「消去法」による回答がとても有効に感じました。
わからないところへ時間をかけるよりもわかるところを先に解いた方が効率が良いかと思われます。
結果
合格しました。
![試験結果](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65238373/picture_pc_4410b29103e613d197d531021e6cfabd.jpg?width=1200)
どうやら3問もミスったようです。
見直ししなかったからでしょうかね?
レポートを見ていないから何とも言えませんが、
間違った箇所は、近年の法改正があった部分が多いのでは?と認識しています。
しかし、法律の多くは、原理原則を問われているものが多く、普遍的とされる部分が理解できているか、がキモではなかったかと感じます。
所感
40代半ばにしてこのような試験を受験し、まず感じたのは、
受けるなら早いに越したことはない、
ということです。
可能であれば、20代前半に取得しておいた方が良いかと思われます。
売買
電話勧誘への対処方法
交通事故
結婚
住居の賃貸
住居の購入
など、現実に直面した際に、
知らないから対応ができない、わからない、ということが如実に減る
と思います。
法治国家の中で生きていく以上、何かしらの法律にはほぼ必ず関わっていくので、日本で生きていく以上、知っていて損はないかと思います。
また、昨今の求人において、この資格を必須の条件としてきている企業もチラホラ目にします。
企業にとってもこの資格を持ち得ていることは、ある程度法律についての知見がある、と見てくれるのではないでしょうか?
なお
合格者照合付与制度というのがこの資格にはあり、
3級・・・ビジネス法務リーダー®
2級・・・ビジネス法務エキスパート®
1級・・・ビジネス法務エグゼクティブ®
が付与されることもあり、名刺等にも記載ができるようです。
長々と最後までお読みくださりありがとうございます。
もし、ためになった、資格に興味がわいた、等ございましたら、「スキ」ボタンを押していただけると励みになります。
なお、次回は、恐らく「日商簿記2級」か「英検2級」か「Toeic」のいずれかになる予定です。