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海外(国際)送金のwise(旧称:トランスファーワイズ transeferwise)ってどんな会社なの?

こんにちは!TAKAです。

今回は海外送金(国際送金)サービスの業界でたしかな存在感をしめしているWise(ワイズ)について書きたいと思います。

僕もWiseのユーザーでよく海外送金を利用していますが、「そういえばWiseってどんな会社だっけ?」と思ったので、この際詳しく調べてみました。


Wise(ワイズ)とは?

共同創業者のタヴェット・ヒンリクスとクリスト・カーマン

https://forbesjapan.com/articles/detail/42242

Wiseは、2011年1月にクリスト・カーマン とターヴェット・ヒンリクス が創業したP2P送金サービスを提供する企業である。サービスそのものもWiseと呼ぶ。 ロンドンが本拠地で、ニューヨーク、シドニー、シンガポール、エストニアなど8箇所に事務所を構える。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Wise_(%E4%BC%81%E6%A5%AD)

〇Peer to Peer(P2P)とは?

Peer to Peerとは、複数のコンピューター間で通信を行う際のアーキテクチャのひとつで、対等の者同士が通信をすることを特徴とする通信方式、通信モデル、あるいは通信技術の一分野を指す。略記は、P2P。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Peer_to_Peer

Wise(ワイズ)の創業の経緯

フォーブスジャパンの記事によると、創業当時にロンドンで働いていたケルマンとヒンリクスは、母国のエストニアへの送金手数料の高さに辟易し、同社を立ち上げました。

創業者の2人はエストニア出身。 Skype(スカイプ)の最初の社員だったTaavet(ターベット)は、当時ロンドン在住で英ポンドで生活をしていましたが、給与はユーロで受け取っていました。 ロンドンのDeloitte(デロイト)で働いていたKristo(クリスト)は、英ポンドで給与を受け取っていました。 彼はエストニアの住宅ローンを支払うため、ユーロを必要としていました。

2人は銀行で海外送金をしていましたが、高い手数料と不利な為替レートに悩まされていました。 彼らはもっと良い方法が必ずあるはずだと思っていました。 そして、画期的でシンプルな解決方法を発見したのです。

https://wise.com/jp/about/our-story

毎月、彼らはミッドマーケットレートを調べていました。 TaavetはKristoのエストニアの銀行口座にユーロを、 KristoはTaavetのイギリスの口座に英ポンドを振り込みました。 こうして彼らは、不利な為替レートや不公平な手数料に余計なお金を払うことなく、すぐに必要な通貨を受け取れるようになりました。

待ち時間やストレス、余計なお金もかかりませんでした。「僕たちと同じような人が、他にもいるに違いない...」そう彼らは考えました。 そこで彼らはTransferWise(トランスファーワイズ)という会社を立ち上げ、国と国の間の送金に最適な方法を構築するためにチームを作りました。

https://wise.com/jp/about/our-story

〇ミッドマーケットレートとは?

ミッドマーケットレートとは売り相場と買い相場の中間に値する為替レートで、スプレッドが0、かつ手数料のごまかしもない唯一のレートです。

Wise(ワイズ)の歴史

  • 2011年1月 ロンドンで創業。

  • 2012年2月 イギリスの金融当局による最終認可が下り、サービス開始初年度の送金額合計は1,000万ユーロ(約16億1000万円)にのぼった。

  • 2017年 創業6年にして営業利益が黒字となり、1ヶ月当たりの送金額は10億ポンド(約1880億円)に達した。

  • 2021年1月26日 日本でデビットカードの取り扱いを開始。

  • 2021年2月22日 TransferWiseは社名をWiseに変更。

  • 2021年7月7日にロンドン証券取引所に直接上場し、時価総額は79億ポンド(約1兆2100億円)となった。

〇直接上場(ダイレクトリスティング)とは?

上場時に新株を発行せず既存の株式だけを上場する手法。 日本語で「直接上場」。 通常の新規株式公開(IPO)とは異なり、資金調達を伴わず新株を引き受ける銀行や証券会社などを利用しないため、引受手数料等のコストを大幅に削減できる。

Wise(ワイズ)の海外送金(外国送金)の仕組み

SWIFTの仕組み

スイフトの仕組み

出典元:https://wise.com/jp/blog/overseas-remittance-system

SWIFTにはいくつか欠点があります。

  1. 時間がかかる・・・送金銀行、中継銀行、受け取り銀行とそれぞれの銀行が個別に処理を行うので着金までに少なくとも一週間から3日かかります。

  2. 手数料がかかる・・・。SWIFTシステムでは、関わる銀行のすべてがそれぞれ手数料を徴収します。つまり、送金元では送金手数料、コルレス(中継)銀行ではコルレス手数料、そして受取先では受取手数料が発生し、合計コストが高くなってしまうのです。

Wise(ワイズ)の仕組み

ワイズの仕組み

出典元:https://wise.com/jp/blog/overseas-remittance-system

Wiseは、SWIFTを使った外国送金の代わりに、複数の国内送金を活用することで外国送金をより安く、よりシンプルなものにしています。

具体的には、Wiseは世界中に持つ自社の銀行口座を利用して、送金人が自分の口座から自国にあるWise口座に入金すると、Wiseが同額を受取人の国の自社口座から受取人の口座へ振り込みます。

送金人の日本のA銀行口座 → 日本におけるWise口座 → アメリカにおけるWise口座 → 受取人のアメリカのB銀行口座

https://wise.com/jp/blog/overseas-remittance-system

Wise(ワイズ)のマルチカレンシー口座の仕組み

〇マルチカレンシー口座とは?

「マルチカレンシー口座」とは「多通貨口座」という意味ですが、その名の通りWiseのマルチカレンシー口座では、1つのアカウントで同時に約50通貨を管理することができます。日本円はもちろん、米ドル、英ポンド、ユーロなど、様々な国のお金を保有することができます。銀行ではないので金利は付きませんが、とにかく多様な通貨を簡単に管理したいという人に最適です。

また、保有している通貨は、アプリでいつでも自由に両替することも可能です。両替は常にミッドマーケットレートで行われ、発生する手数料は格安の両替手数料のみ。例えば、日本円を為替レートのお得なときに米ドルに両替しておき、アメリカ出張や留学の際に使用する、といった使い方ができますね。

https://wise.com/jp/blog/how-to-use-wise-multicurrency-account

Wise対応通貨のうち、主要10通貨に関しては、日本にいながら現地の銀行口座情報を取得することが可能です。

【主要10通貨】米ドル、英ポンド、ユーロ、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、シンガポールドル、ルーマニアレイ、カナダドル、ハンガリーフォリント、トルコリラ

上記の通貨に関しては、その国の銀行口座を持っているのと同じように口座情報などを取得することができます。つまりWiseのアカウントを1つ持っているだけで、まるで海外銀行の口座を開設したかのように利用できるというわけです。

この機能は、特に外貨の送金を受け取る際に便利です。

https://wise.com/jp/blog/how-to-use-wise-multicurrency-account

また、ワイズは日本でデビットカードの取り扱いを開始しており、銀行間の取引のみならず、コンビニのATMなどによって現金の出入が可能です。

Wise(ワイズ)のまとめ

  • エストニア人のケルマンとヒンリクスが2011年に創業。

  • ワイズはミッドマーケットレートを使用するので割安。

  • 2021年2月22日に社名をTransefWiseからWiseに変更。

  • 2021年7月7日にロンドン証券取引所で直接上場し、時価総額は79億ポンド(約1兆2100億円)となった。

  • スイフトに比べて時間もお金もかからない。

  • マルチカレンシー口座は同時に約50通貨を管理することができる。

  • 主要10通貨に関して外貨の送金を受け取ることが出来る口座情報を取得することが出来る。

  • デビットカードによって口座の資金の出入ができる。

以上、Wise(ワイズ)のまとめ8つでした。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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