日本文化-好き、数奇
『日本文化の核心「ジャパン・スタイル」を読み解く』はEye Openingな記述が多くありましたが、特に「数奇」に関しての説明が印象に残りました。
「好き」と同源とのことですが、大辞林では”風流・風雅の道。和歌・茶の湯・生け花など、風流の道を好むこと”とあります。
すさびに徹していくと、好き、になる。何かを好きになり、好きなことに集中し、その遊び方に独特の美を感知しようとしていくこと、それが「好き」「数奇」ということだそう。
数奇とは何かを何かによってくしけずっていくこと。とも。
ものやあらわれを単に扱うのではなく、スクリーニングして感じていこう、という心が日本人にはあったとのこと。
ものごとにこだわるということ。執着を敢えて、好きなものとして徹底し、何かに執着する態度に美を見出すということが日本では起こってきたそう。
おもしろい本でした。