少しの勇気を持てば幸せになれそうな修士課程、地獄の一丁目行きの博士課程
本日,私,岩手県立大学大学院博士後期課程を受験してきました.
2018年にAO入試で,この岩手県立大学に入学し,なし崩し的に2022年に博士前期課程(修士課程)に入学しました.
今時,修士は持ってて当然でしょって考えです.
その後,起業した会社の忙しい時期と重なり,半年遅れで修士課程を卒業します.そして秋から,同じく岩手県立大学大学院博士後期課程に入学する予定です.
博士後期課程は,基本落ちることはないので,そこまで緊張はしなかったのですが,それより,ちゃんと起床して会場にいけるかが不安でした.
入試自体は内部進学ということもあってほぼ身内的な感じでした.
医療ドラマで見る様な病院の回診のごとく面接室まで歩いていく先生方を横目に,私は廊下に置かれた椅子でちょこんと座って気まずそうにしていました.
私は大学でロボットを作っているので,研究室の主担当の先生他,コンピュータ制御やアルゴリズム等のお堅い研究をしてる先生方が面接をしてくれました.
面接官の並びはM先生,S先生,S先生(主担当),S先生,H先生です.
逆に知ってる人ばかりだから下手なこと言えないと思って緊張しましたね.
話は変わりますが,博士後期課程って楽しそうだけどどこか幸せになれなさそうですよね.一般的に,修士は卒業できればそれなりに良いところに就職できるというイメージですが,博士課程は研究者志望の人がいくイメージで,人材として扱いづらいから,なかなか就職先が見つからなかったり,労力の割に収入が増えなかったり,という話を聞きます.
じゃあなんで僕が,博士課程に行くのかというと,博士を取得してDr.の肩書きが欲しいからです.だってかっこいいじゃないですか.
自分が作ったロボットにたじり博士とか呼ばせたいじゃないですか!(ドクタースランプあられちゃん的な)
というわけで,地獄の一丁目に足を踏み入れたわけですね.まあ,起業もある意味地獄の一丁目なので,同じ様なものだと思っています.
ところで面接で,せっかくこんなに研究成果がでているのに業績が少ないのは何故か?って質問されました.単純に僕は文章を書くのが嫌いなのです.
でも最近,修士卒業間際になって論文をつくる楽さが分かってきました.論文ってある意味一つの芸術作品なんですよね.これまで情報処理学会や電気関係学会で発表し,プロシーディングに掲載されましたが,予稿といえど嬉しいものです.今年の9月には日本ロボット学会,CDS学会で発表を予定しています.プロシーディングだけじゃなくこれからはジャーナルやトランザクションにも掲載できればとモチベだけは上がっています.アカデミックで生きるのも楽しそうですが,やっぱり社会実装あってこその研究なのでその両面性を持って博士後期課程では頑張ろうと思います.勇者が最後のラスボスを倒しに行く様な感覚で臨みますが,野垂れ死んでいないかどうか,見守ってもらえたらと思います.
合格できればの話ですが.