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いのちをだいじに

そう言えば最近雑感を書くことがほとんどない。最後にガチで日記を書いたのはおそらく大学2年の頃。学習机の引き出しに忍ばせたノートに、当時好きだった女の子への想いや漠然とした将来への不安、世の中への不満なんかを書きなぐっていた気がする。実家を出る際に、そのノートは机にしまいっぱなしにしてきたら、きっと親はそのノートを発見してニヤニヤしていたに違いない。

で、何を書こうとしたんだっけ……。そうだ、今回伝えたかったのは、「休む」ことの重要性について。思えば僕は社会に出てからまともに連休というものをとったことがあるけど、数えるくらいしかとったことがない。最初に勤めた会社では有給をほぼ買い取ったし、その次に勤めた会社は「有給?何それ?美味いの?」みたいな社風だったから、「有給消化させてください」なんてとても言える雰囲気じゃなかった。

ミレニアル世代の人たちからすると「そんなに働いてアホちゃうか」という感じだろう。けど、僕はギリギリロスジェネ世代なので、就職氷河期の影響をモロに受けている。しかも、やっとの思いで入り込んだ会社もリーマンショックで大打撃を受けて転職を余儀なくされてしまった。

そんな時代だったから当時はめちゃくちゃ買い手市場で、職にありつけても「成果を出さない奴は死ね」(これはちょっと盛ってますが)くらいの雰囲気があって、とにかく僕はやっとの思いで手に入れた職にすがるしかなかった。僕には学歴があるわけでも、能力があるわけでもなかったから、とにかく人一倍動くことしかできなかった。「行動力」というやる気さえあれば発揮できる力で突き抜ける努力をしたのだ。

そんな調子で30代に突入し、フリーランスや会社員を行ったりきたりしたけれど、やっぱり常に働いていないと不安になったし、休んでいると悪いことをしている気分になった。その「焦燥感」みたいなものは結局どんなに働いても消えることはなく、いつしか僕の心を蝕んでいった。

そんな時たまたまこのnote「自分のキャパは何で決まるか(4種類のキャパの話)」を読んで、なんだか救われた気持ちになった。noteにはこう書いてあった。

自分を自分らしく保って、自分のパフォーマンスを保つためには、休息が必要です。特に就職活動中は、予定が空いていると「何かしなきゃ」という思いから予定を埋め込んで安心したくなる気持ちもあるでしょうが、行動から学んだことを咀嚼するには「休む」必要があります。
だから、「休む」という予定を入れて、アクティブに休んでしまいましょう。「予定がないから休む」ではなく「休むという予定を入れる」。いのちだいじに。
そもそも、キャパには4種類あります。
① 心のキャパ
② 体力のキャパ
③ 頭のキャパ
④ 時間のキャパ
大切なのはこの順番。多くの人の場合は、「 ①心 > ②体力 > ③頭 > ④時間 」の順に大切です。
まず一番大切なのは「① 心のキャパ」。これが溢れてしまうと、何かと大変なことになるので大切にしましょう。心がいっぱいいっぱいだなーという時は、他のキャパがOKであっても、自分を休ませましょう。

ガソリン切れの車を無理やり走らせようとすれば、当然エンジンがいかれてしまうが、人も心も同じだと思う。もし、何か焦燥感にかられてめちゃくちゃ頑張っている人は、一度立ち止まって「心のキャパ」を確認してほしい。

いのちをだいじに。

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