その言葉は本心ですか?
全てのコンテンツには目的がある。特に僕らのように企業からお金をもらって記事を書いている商業ライターはそれを日々感じている。僕は企業の採用支援をする目的のために企業を取材し、その企業の魅力を抽出し、言葉としてアウトプットしている。
が、たまに「この会社全然イケてねぇ」という会社に出会うことも残念ながらある。それは1000社以上取材してきた僕の実体験だ。例えば、求人広告でよく嫌煙される「アットホームな会社」とか、「和気藹々とした雰囲気」とか、「年収1000万円稼ぐ社員も」とか。本当にそうかもしれないけど、まあ胡散臭い。まず、「その根拠を言えよ」と。
で、話はそれましたが、とにかく人に何かを売り込むコンテンツというのは、基本的に広告と一緒でうざいですよね。じゃあ、どんなコンテンツが人の心を動かすのか。それは、「その人の本音」なんじゃないかな、と。
SEO的な文脈で言えば、ユーザーニーズを満たすノウハウを網羅的に語っている記事が評価されますけど、それは別に読んでいて面白いか、と言われればそうでもない。読後感的に印象に残る、例えば「エモい」と感じるコンテンツって、やっぱり「その人の想い」がのっているかそうでないか、の一言に尽きると思う。
だから、取材を受ける人には、「それは言わされていないか」「心からそう思っているか」というのを意識してほしいし、取材する時はいつも「その人の本音」を引き出すように心がけている。今日は以上です。